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コッポラの胡蝶の夢

去年の夏、観はぐってたティム・ロス主演の映画。

1938年のルーマニア。

70歳の言語学者が落雷にあって瀕死の重傷を負うが、

目覚めると若返っていた。

この永遠の若さを手に入れた男に目をつけたナチスにつけ狙われ

・・・・というのは本作の主題にあらず。

ナチスの手を逃れ、戦争を生き抜き、

“本当に”生きていた時に失った恋人に生き写しの女性に会い、

研究も続けることができて、

第二の人生をやり直せて本来ならハッピーなはずなのに

若いのに年寄り歩きをしていたり、何かどこかちぐはぐ。

それは荘子の胡蝶の夢のように、

どこまでが夢で、どこからがうつつなのか

はっきりわからずふらふらしている状態を暗示しているよう。

限られた時間しか生きられない人間の人生の皮肉みたいなものか。

時間軸が錯綜して少し複雑だけど、

幻想的で興味深い映画だった。

ひとえに主演のティム・ロスの演技力でしょうな。

観た映画館がこれまたすごいとこで

新橋のガード下にある新橋文化。

隣がポルノ映画館で、電車の音がBGM。

昔、行った蒲田の映画館みたいに上映中に

煙草吸ってる人はさすがにいなかったけど、

今時、こんな映画館がまだ残っているのになんだか懐かしくなった。

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受信: 2009年3月 3日 (火) 01時38分

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受信: 2009年3月 7日 (土) 20時03分

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