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私はガス室の「特殊任務」をしていた

恐ろしい本だった。

アウシュヴィッツに強制収容され、

ガス室に消えていった同胞ユダヤ人の累々たる死体を

黙々と片付けるという壮絶な体験をし、

奇跡的に生き残った人の証言。

生きるためには言われたとおりにするしかなかった。

自分は生きていて死にゆく人たちを毎日見ていた

ある意味死よりもむごい世界。

生きることと死ぬことの意味がよくわからなくなる。

著者は解放後結婚し、子供もできたが

普通の人のように人生を楽しむことはできなかった。

何をしても、何を見ても、すべてが収容所に結びつき、

心が必ず同じ場所に戻る。

あの焼却棟から永遠に出られないのだ。

この言葉は何より胸にささる。

決して忘れてはいけない人類の負の遺産。

Dsc02262

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