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父と暮せば

先日亡くなった井上ひさし原作の映画。

強烈な反戦、反核映画だった。

ヒロシマの原爆から数年後。

あの地獄を生き残り、密やかに暮らす娘の元に

父の亡霊が現れる。

家族も友人も失った娘は、

原爆のことなど思い出したくない。

このヒロシマで生き残っていることの方が不自然だ、として

自分の幸せを求めようとしない。未来を見ようとしない。

そんな娘に時には冗談を交え、時には声を荒げ、父は言う。

生きて世の中に伝えろ、

何万とあったこんなむごい別れを、と。

まさに、この映画がそうであるように。

なすびを口にくわえているように舌が真っ黒だった、

もんぺの後ろが焼けて、尻が露わになり、便がひり出ていた、

原爆投下直後のあまりに惨い描写をわざと娘に語らせる。

宮沢りえ、原田芳雄という芸達者が見せる

ほとんど父と娘ふたりだけの芝居。

忘れてはいけない、伝えていかなくてはいけない。

子供たちに絶対見せなくてはいけない映画。

悲惨だから、暗いからといって目をそむけるのではなく、

きちんと向き合うべきではないのか。

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