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騙し絵

ついこういうタイトルに弱い。

幻のフランス人作家マルセル・F・ラントームの密室ミステリ。

第二次大戦末期、捕虜収容所の中で書き上げたという

異例の作品。

プイヤンジュ家の家法であるダイヤ《ケープタウンの星》が、

跡取り令嬢の結婚式当日に

五人もの見張りの目の前で忽然と消えた。

それに伴う不可解な事件。

素人探偵ボブ・スローマンがワトソン役の友人テルミーヌと事件を追う。

相当昔の作品だが、平岡敦さんの軽妙な翻訳のおかげで

古臭さがなく、さらりと読める。

忍者屋敷風の屋内構造を使ったトリックは相当危ういが、

作者の悪戯好きがそこここに見えてなかなかおもしろい。

けっこう好きですね、こういうの。

ホームズ役のボブ・スローマンなんて

なんでこんなフランス人っぽくない名前をつけたのかと思ったら、

スローマンをフランス語に訳したもの=著者の名ラントーム

なんだそうだ。

騙されたと思って読んでみてはいかが?

マルセル・F・ラントーム著、平岡敦訳(創元推理文庫)

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コメント

ウィーンのシェーンブルン宮殿にも、騙し絵と言われなければ分からないような、騙し絵がありました

それは、見ている人がどの方向に移動しても描かれている人物の目と自分の目がばっちり合うというものです!

もちろん正面から見てもばっちり視線は合っていました(^^;;)

何か光と影の関係なのかなあ?

投稿: Nobu | 2010年5月18日 (火) 16時15分

たしかにトリックが複雑でした~
何度か読み返してしまったワ
日本人も出てきたりして、
ユニークな作品だな~と思いましたです。

投稿: うなみ | 2010年5月18日 (火) 17時58分

去年、Bunkamuraでやっていた
だまし絵展観ました?
まさに3Dみたいで最高におもしろかった。
人間の考えることっておもしろいですね。

投稿: konohazuku | 2010年5月18日 (火) 20時58分

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