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戦争廃墟

怖い系が好きなので、当然廃墟にも並々ならぬ興味がある。

夏草や、兵どもが夢の跡、という場所には

呆然と立ち尽くし、すうっと背筋を正すような感覚がある。

私は視えてしまう能力はないので、

何かの存在を感じるということはないが、

自分が立っているこの場所で、実際に○○が起こったと思うと、

誰でもなんとも不思議な気持ちになるのではないか。

昨今、廃墟ブームで、廃病院などがいわゆる心霊スポットとして

騒がれているむきはあり、

そのテも大いに興味はあるが、

最近読んだ石本馨さんの『戦争廃墟』 これはすごい。

文字通り、日本各地に残る朽ちた砲台や、崩れかけた軍需施設など

戦争の名残を写真で紹介したのもの。

人間魚雷「回天」、水上特攻「震洋」、

人間機雷「伏龍」、人間爆弾「桜花」(特攻機)など、

生きて帰れないとわかっていて敵に突っ込んでいった人たちが

実際に使った兵器について詳しく触れていて、

なんとも言いようのない気持ちになった。

特に、人間が酸素ボンベを背負って海中から

機雷のついた棒で敵の上陸舟艇を攻撃するという

「伏龍」の存在はまったく知らず、びっくりした。

こんな無謀でとんでもない特攻兵器が終戦間際に

考えられていたなんて・・・・・

なんだったのだろう、このもの言わぬ廃墟は。

そしてここに実際にいた人たちは

どういう思いだったのだろう。

お国のための死を恐れるのは、非国民だというと考えもしかり、

無駄死にするなんてバカだ、という意見もあるだろう。

だが実際に、まぎれもなく、こういう時代があり、

こういう人たちがいたのは事実。

これをもっと周知すべきだ。

石本馨著 (ミリオン出版)

81302047

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