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ワールド・ウォー・ゼット

いやあ、おもしろかった。

ただのぐちゃぐちゃゾンビ戦争だと思ってたけど、

なかなかどうして。

世界大ゾンビ戦争から10年。

兵士、政治家、一般人など、

生き残ったさまざまな人たちにインタビューし、

当時を振り返るという形式で話は進む。

中国を発端として謎のウィルスが流行り、

死んだ者がよみがえって、

生者を襲い食らうというゾンビパンデミックが

中央アジア、ブラジル、日本、アメリカ、ヨーロッパと

世界中に広がっていく。

陸に海に湯水の如く溢れるゾンビたちに

なす術もない人間たち。

なにが、おもしろかったかって、

さまざまな証言の中に、現代世界に対する

大いなる皮肉がこめられていること。

例えば日本人の生き残りの証言。

彼は仮想世界でしか生きられないネットオタク。

人生のすべてがネットによる知識だけで、

体を使って実体験することが何ひとつない、という設定。

もうひとりの生存者は盲目の原爆被爆者で、

どこか「座頭市」の影響を感じる。

という具合に、さりげなくいろんな要素を盛り込んでいる。

ゾンビものなのだけど、極めて人間くさい話で大変おもしろい。

ブラピが映画化権を買ったというから、

おそらく映画じゃ、ドンパチ中心になるのだろうけど、

どういう風に描くのか興味あり。

マックス・ブルックス著、浜野アキオ訳(文藝春秋)

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