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預言

『アルジャーノンに花束を』や『24人のビリー・ミリガン』の作者、

ダニエル・キイスの最新作。

あのダニエル・キイスが?というようなサスペンス色の強い内容。

精神を病んだ若い女性レイヴンは

本人も意識しないうちに米国テロ計画の暗号を

記憶の中に封じ込められている。

ギリシャの革命組織17Nに囚われたレイヴンをめぐって、

イラン人アマゾネスで構成されるムジャヒディン・ハルク、

米FBI、CIAが複雑に絡み合い、

テロが“どこで”、“なにを”、“いかに”

行われるのか、謎解きのための争奪戦が始まる。

スピード感溢れるサスペンス、

ラストはレイヴンの引き裂かれた人格が

その名レイヴン(大鴉)が暗示する如く、ホラー的要素で表される。

訳者は仲間内だが、売れっ子の大先輩である。

さぞかし大変な作業だったことだろう。

ギリシャ神話、テロリストなど、まったく違う文化を

調べなくてはならないことが山ほどあったことと思われる。

しかも謎解きの微妙な訳語。

人格がコロコロ変わるレイヴンの会話。

いや、すごい。

一気読み状態の不思議な話だった。

ダニエル・キイス著、駒月雅子訳(早川書房)

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