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羊たちの沈黙

久々に『羊たちの沈黙』を再鑑賞。

誰も信じてくれないだろうが、

1990年代当時、このテの猟奇的映画、本は一切ダメだった。

で、この映画がきた時も、まったく対象外。

でもジョディが好きだったので、食指は動いていた。

怖いもの大好きな後輩から、大丈夫ですよ、と

言われてこわごわ観た記憶がある。

確かに内容は凄惨な殺人事件が大きく目を引くが、

これはプロットの駒にしかすぎない。

何より他の犯罪映画と違うのは、

その裏に主人公クラリスの

稀代の殺人鬼ハンニバル・レクターという悪玉と、

上司ジャック・クロフォードという善玉の両方に、

対する光と闇の思いを織り込んだこと。

これは男女の愛とは違う。

ひと言で言ってしまうと、早くに愛する父親を亡くしたクラリスの

ファーザーコンプレックスみたいなものだろうが、

そうとも言い切れない感情。

共鳴、というか、なんて言ったらいいだろう、

波長にあったというか。

自分の中で常にテーマである

決して結論の出ない人間の光と闇の問題を

鋭くえぐり出していた気がした。

今は犯罪と心理をかけ合わせた映画や小説は

いくらでもあるが、この当時、このテの映画はほとんどなかった。

FBIにまだ女性も少なかった時代、

女が口を出すな、といった微妙な雰囲気もよく描かれていたと思う。

こんな殺人鬼がいたら、絶対にイヤだと心底震えた映画。

確か、この映画でスコットに惚れました。

Dsc02970

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