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いちばんここに似合う人

奇妙な16の物語。

その奇妙さ、わけのわからなさの中に、

どこか宇宙的感性が星のようにきらめく。

誰にも言えない、おそらく墓場までもっていくであろう

自分だけのちょっとした感性。

誰にもわかってもらえないから孤独のうちに胸に秘める。

そんな小さな部分を突つかれる。

<妹>:同僚のまだ見ぬ妹との恋に身を焦がす男。

<その人>:これまでの人生の失敗はすべてチャラ。

まわりのみんなが祝福してくれるのだが、

なんだか違和感を覚える“その人”。

<何も必要としない何か>:レズビアンの女の子たちの生活と別れ。

<2003年のメイクラブ>:ティーンの頃にわたしとファックしていた

実態のない黒い影が、大人になったわたしの前に、

読み書きに障害のある少年という姿で再び現れる。

<十の本当のこと>:デイナは秘書をしている上司の妻との

声だけのやりとりから、互いに触手を伸ばしあっているのを感じる。

<動き>:掌の上で、女性をイかせる指使いを娘におしえる父親。

<モン・プレジール>:行き詰まっている夫婦の微妙な心の機微。

活路を見出すため、映画のエキストラに出るが。

<あざ>:これさえなければ、と死ぬほど取りたいと望んでいた顔のあざ。

実際に取ったことで、ちぐはぐになっていく感情。

<子供にお話を聞かせる方法>:元恋人とその妻と娘との

奇妙な家族関係。

この人は、女性同士の話が多い。

アナイス・ニンを思い出したが、彼女の方が刺激的。

年代が違うので、少し趣は異なるが、

皆川博子や倉橋由美子も少しかぶる部分があるような・・・・

要するに好きですね。

ミランダ・ジュライ著、岸本佐知子訳(新潮社)

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コメント

この本、私も隠し玉にしてます!
やっぱり面白いのね。ますます読むのが楽しみになってきました。
11月の温泉ツアーに持っていくつもりspa

投稿: Rashisu | 2010年10月23日 (土) 13時26分

お薦めです。それぞれ楽しめます。ぜひ。

投稿: konohazuku | 2010年10月26日 (火) 22時31分

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