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変愛小説集Ⅱ

恋愛小説集ではなく、変愛小説集です。

翻訳家・岸本佐知子さんが集め、訳した短編集。

当然のことながら、おかしな愛のカタチの話ばかりで

大変におもしろい。

イケメンばかりの島に女の子が漂着する

『彼氏島』(ステイシー・リクター)は

桐野夏生の『東京島』を思わせるし、

姿の見えない友人の妹に思いをはせる、

『妹』(ミランダ・ジュライ)は、

『いちばんここに似合う人』にも収録されている。

一番好きだったのは、ちょっと怖い系要素の入った、

『ヴードゥー・ハート』(スコット・スナイダー)。

他にも、

行き倒れた妻を抱えて歩く夫の愛を描く

『道にて』(スティーヴン・ディクソン)、

妻が木製であることに気づく夫の気持ちを描く

『マネキン』(ポール・グレノン)、

アルファベットAからWまでの不思議な愛の話が並ぶ

『人類学・その他100の物語』より(ダン・ローズ)、

妻の全身に歯がはえてくる奇怪な話『歯好症』(ジュリア・スラヴァン)、

SFチックな『シュワルツさんのために』(ジョージ・ソーンダース)

など、印象に残る話が多かった。

人間の想像力の豊かさに舌を巻く。

岸本佐知子編訳(講談社)

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