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陸軍士官学校の死

勘のいい人はわかってしまうでしょうから、

未読の方、まだ途中の方はご注意ください。

鋭い人は冒頭の“ガス・ランダーの遺書”で、

わかっちまうんじゃないでしょうか。

ずるいなあ。アクロイドかよ。

1830年、ウェストポイント陸軍士官学校で、

心臓をくり抜かれた士官候補生の死体が発見される。

実際にちょこっとだけ陸軍士官学校にいた経歴のあるポーを

登場させ、隠遁生活に入っていた元警察官とコンビを組んで

事件解決に奔走・・・・というもの。

はっきり言って、前半はちょっとたるい。

最後まで、大いに怪しいこいつが犯人なのかなあ、

それじゃ、あまりにも当たり前すぎてつまらないと思っていたら、

やっぱり、ありました。衝撃のラストが!

いかにも疑がってくださいと言わんばかりの人物たちとの

プロット的なつながりが、ちょっとこじつけっぽい。

変人ポーの特徴や雰囲気はよく描かれていたけれど、

理論的に推理を進めてるところに、

いきなり亡霊が出てきたりすると、

いくらお化け好きの私でも、思わずそうくるか?と思った。

途中でたるくなっても、頑張って最後まで読めば楽しめます。

プロットはともかく、知的な会話の雰囲気や、

ラストに明かされる“愛の形”は、私は好きでした。

ん?という部分も多く、突っ込み処満載なので、

今週末の翻訳仲間との読書会が楽しみ。

個人的には2008年に出たという

同作家の『The Black Tower』が読みたい。

きっと、もう翻訳してると思うのだけど、ねえ、創元さん?

今年出るらしい、サー・ウォルター・ローリーにスポットを当てたという

『The School of Night』もおもしろそうだ。

ルイス・ベイヤード著、山田蘭訳(創元推理文庫)

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