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フィガロの結婚

母のコーラスの先生がアルマヴィーヴァ伯爵を演るというので、

初めて通しで聴いた。

言わずと知れたモーツァルト作曲のオペラ。

伯爵の臣下フィガロともうすぐ結婚する小間使いのスザンヌ。

ところが奥方に飽きていた伯爵さまは、スザンヌに色目をつかい、

臣下の結婚に際して、その新婦を先に味見できるという

初夜権の復活をもくろんでいた。

それを阻止しようとするフィガロたちの策略から、

さまざまな恋のさやあてが生じ、ドタバタと入り乱れる内容。

フランス革命前夜に、このように貴族をこきおろすオペラが

公然とつくられたことにびっくりするが、

当のマリー・アントワネットがけっこうお気に入りだったとか。

かなり長いオペラで、前半はちとたるかったけど、

後半かなりおもしろかった。

珍しくバリトンが出ずっぱりのオペラで、

やらし~伯爵役が見事だった先生に喝采。

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レンブラント展

なんとも、心惹かれる陰影。

版画が多かったけど、紙に和紙を使ったりして、

刷り具合の違いが比較してあった。

それにしても、体のバランスが合ってなかったり、

遠近感がおかしいといった、ちょいとヘンな絵が多かった。

国立西洋美術館にて、6/12まで

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被災地に本を送る

腹はくちくならないし、暖はとれないし、

何の役にも立たないかもしれないけど、

そろそろ、いいかなと思って。

人間、活字欲って、必ずとあると思うから。

本当は被災地の人たちが元気になれる

感動的ないい本を、と思うけれど、

とりあえず、読み捨てられるような軽い本を送ってみた。

せめてひととき、現実を離れて夢の世界へ行かれるように

ロマンスものの拙訳書も入れたよ。

http://honforjapan.net/

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小山実稚恵

毎年、新百合ヶ丘周辺でやっている、

川崎・しんゆり芸術祭のオープニングコンサートとして、

ベートーベンを聴いてきた。

プログラムは、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」と、交響曲第3番「英雄」。

指揮は金聖響、オケは神奈川フィル。

小山実稚恵さんのピアノは、高音部から少し下がったあたりの音域が

とてもきれいで、やはり新人にはないベテランのうまさが感じられた。

指揮は若々しくメリハリがあって力強く、

これぞベートーベンという演奏に、胸がふるえた。

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ロイヤル・ウェディング

1981年7月29日、ダイアナとチャールズの結婚式を

見るために、急いで出先から帰った記憶がある。

そのダイアナの息子が、結婚かあ。

年とるわけだ。

ケイトのドレスは、グレース・ケリーの結婚式の時のドレスに似てる。

裾にさりげなく刺繍がほどこされ、シンプルでとても素敵。

しっかし、ウェスト細すぎ・・・・

それにしても、ウィリアムはしばらく見ない間に、

どーしてあんなに薄くなっちゃったんでしょうね。まだ若いのに。

ま、女性がきれいなら、いいや。

伝統あるイギリス王室に、新たな風を吹き込みつつ、

ふたりのやり方で前に進んでいって欲しいものだ。

雅子さんにもっと自由にやらせたら、

さぞ、おもしろかっただろうにと思っているのは、

私だけではないはずだもの。

今回の震災に際して、日本の天皇、皇后が果たした役割は

決して侮れないものがあった。

あの人たちは今は象徴で、実質何の役にもたたないのだけど、

それでも、ああいう人たちが先頭に立って、

行動し、発言する、その態度や言葉の力は、

厳しい現実とは、相容れない夢物語かもしれなくても、

絶対に人の心に響く。

そのために、彼らは存在するのだから。

何はともあれ、結婚式はめでたい、めでたい。

God Save The Queen!

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ひたすら現実逃避

この頃、本と映画の話ばかりだが、

はっきりいって仕事がない。

この前納品してから、もう一ヶ月になろうというのに、

まだ次の原書が来ない。いつになく遅れている。

最近、すごく不安だ。

預金残高を見るのが、コワくて、無理やり考えないようにしている。

あちこちの編集者に、御用聞きのお伺いをたてても、

ウンでもスンでもないし、

挙句の果ては、異動になり、もう編集の仕事ではないとのレス。

どこまで、ふられまくって、ついてないのだろう。

これって、何かとてつもなくいいことでも起こる前兆ですか?

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エリザベス ゴールデン・エイジ

正式にイングランド女王になったエリザベス一世のその後。

淡い恋と、スペインとのアマルダ海戦が中心。

ケイト・ブランシェット、やっぱりブラボーです。

女王としてのプライドと、揺れる恋心との

微妙な心の機微がうまい。

スペイン無敵艦隊が攻めてくるという不穏な状況に、

ドキドキして、こないだ観た『英国王のスピーチ』の時のように、

イングランドのために戦おうと、一緒になって鼓舞されてる気がした。

ヘンリー8世の妹の孫であるメアリー・スチュアート(カトリック)は、

自分が正当なイングランド女王だと主張し、

長いこと幽閉されていたが、

彼女が謀反を企てている証拠の密書がウォルシンガムの手に渡り、

エリザベスは、しぶしぶメアリーを処刑する。

実はスペイン側(カトリック)は

密書がエリザベス側に渡るのを知っていて、

メアリーの処刑を、イギリスに攻め込む口実に

利用した陰謀だったというのは本当だろうか。

エリザベス中心に描いているから、

さまざまなエピソードの真偽はわからないけれど、

思想の自由のために、共に戦おうと自ら馬にまたがり、

兵士たちの前で演説するエリザベスを見習って、

どっかの国の政治家たちにも、福島に住んでみれば?

と言ってやりたくなる。

エリザベスが恋心をいだく、ウォルター・ローリー卿は、

荒海に乗り出す冒険者かつ詩人でもあったが、

エリザベスの死後、ロンドン塔に幽閉され、処刑される。

彼の幽霊はブラディ・タワー(血塔)によく現れ、

その場所は「ローリーの散歩道」として有名。

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ヴィジェ・ルブラン展

マリー・アントワネットと同い年で、

彼女専属といってもいい女流画家、ヴィジェ・ルブランの

展示会に行ってきた。

マリー・アントワネットの肖像って、何気に目にしているけれど、

画家については、ついぞ知らなかった。

この人、とってもかわいくて、愛らしくて、

思わずラブな女性。

ちなみにこの方、革命の時にギロチンは免れ、

かなり長生きしてます。

当時、女流画家って、他にもたくさんいたんだね。

丸の内三菱一号館美術館、5月8日まで

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こちらが、本人の肖像画。かわいすぎる!

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ハリー・ポッターと死の秘宝 PARTⅠ

最初から最後まで、暗くて、禍々しくて

わけわかんないだけ。

終始一貫して、あちらさんの圧倒的優位で、

ハリーたちは、まったくの劣勢。

もうダメかという、いや~な感じで、to be continued.

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冷たい雨に撃て、約束の銃弾を

夫、子供を殺され、瀕死の重傷を負わされた娘のために、

復讐に立ち上がる父コステロ。

3人の殺し屋を雇って、実行犯、黒幕を捜し当てるが、

コステロは昔、受けた銃弾が頭部に残っているため、

記憶が徐々に蝕まれていく運命にあった。

雇った殺し屋たちが誰なのかも、何のために復讐をしているのかも

忘れていくが・・・・・

復讐のミルフィーユみたいな話だった。

最初は娘の仇。ところがコステロの記憶がなくなり始めてからは、

3人の殺し屋にとっては、復讐の約束を実行する意味がなくなってしまう。

しかし、黒幕を突きとめていたことから、

武器を提供してくれていた殺し屋たちの従兄弟がやられ、

今度はその従兄弟の仇。

そして、激しい銃撃戦の末、3人は死に、

残された家族の話から、今度はコステロが3人の仇をうちに赴く。

カメラワークがヨーロッパ的で、映像的にきれいだったが、

銃撃戦もつくりも、よく言えば素朴、悪く言うと垢抜けない感があり、

テーマとしてはおもしろいのに、少々消化不良気味。

フランスとの合作なので、ドンパチ香港映画との

試験的コラボという感じだった。

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きのう何食べた?

弁護士の筧史朗は弁護士。

実はゲイで、美容師の矢吹賢二と同棲している。

史朗は料理上手で、底値で食材を選ぶ締まり屋。

うまそ~な和食レシピの実演と共に、彼らの日常を追ったもの。

ボーイズラブものは昔からあり、どっか美化された感があるけれど、

史朗は43歳、賢二は41歳というもう若くはない年令。

けっこうカミングアウトしてて、家族も知ってるけど、

わかってくれているのとは違うという本音や、

相手をやっぱり家族には会わせられない微妙な心の機微が、

リアルに描かれている。

なんだか、とっても心情などがよくわかり、おもしろい。

いかに安く、バランスのとれた食事を作るかという

数々のレシピも役にたつ。

原作は『大奥』のよしながふみ。

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もっと想像力を

昨夜のニュースで、某知事がなんかしゃべってた。

この御仁、言わずとしれた原発推進者で、

それは別に構わないけれど、

風車や太陽光じゃ、今の日本の電力をまかなうなんて、

“できっこない”とぬかしやがった。

“できっこない”とは何ごとか?

知事のくせに、こういう言い方しかできないのか。

利権バリバリで、金もらえるから、原子力を推進するのはいい。

そんな人間はたくさんいる。

しかし、こんな愚かな人災事故を起こしといて、

それでも、太陽光や風力や地熱などの他のエネルギーは、

すべて×みたいな言い方は

トップに立つ人間が言うべきことじゃない。

だいたい作家のくせして想像力がなさすぎる。

やっぱり、こいつダメだね。

いくら消去法だったからといって、

こんな奴を再選させた都民の精神状態を疑うよ。

このような人材欠乏の例を見てもわかるように、

もう日本は衰退期なんだよ。

人口は減る、若者はいなくなる、

まともな精神をもって、頑張っているのは、

実際に汗水たらして働いている現場の人間だけで、

トップは金のことしか頭にない非常識なバカばかり。

だから、繁栄し拡大成長していく社会はもうない。

身の丈にあった、慎ましい生活をすることになる。

今までが明るすぎ、なんでも便利すぎる。

人間、なければないで、工夫する知恵があるはず。

それを、衰退ととるなら、それでもけっこう。

日本はもう成長はしない、それが現実。

すべて電気にたよって、頭も体も使わなくなった日本人の

いいボケ防止になるのではないか。

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オーケストラ!

劇場清掃員として働くアンドレイは、

かつて、ロシア・ボリショイ交響楽団で

天才指揮者として絶頂期にあった。

だが、ブレジネフ時代に強制された、

楽団内のユダヤ人演奏家の排斥を拒否、

そのせいで解雇されたという過去がある。

そんなある日、アンドレイはパリの劇場からきた

出演依頼のファックスを見てしまい、

偽のボリショイ交響楽団を装って、

パリに乗り込む計画を思いつき、昔の仲間を集め始める。

ソリストは若手のスター、アンヌ=マリー・ジャケで、

演奏曲はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。

アンヌ=マリーは何も知らないが、

実はこの曲と彼女には、悲しい過去があったのだ。

かつての仲間たちは、救急車やタクシーの運転手、

蚤の市の業者、ポルノ映画の音響担当など、

職業もさまざまで、長いこと楽器にも触れていない。

はちゃめちゃな連中で、果たしてコンサートはうまくいくのか。

と、なんともまあ、ロシア人気質を皮肉って

どたばたしているところが笑えました。

そして、チャイコはやはりよかった。

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キャンディーズ

キャンディーズのスーちゃんこと、

田中好子さんが亡くなった。

別に特にファンじゃなかったけど、

当時、一世を風靡していたのはリアルに知っている。

スーちゃんは当時はちょっと太ってたので、

どちらかというとミキちゃんの方が好きだったけど、

女優として晩年はとてもきれいで感じが良くて、

55歳なんてまだまだ。

私にも5歳の時からの友人、小学生時代からの友だちがいるが、

長くつきあってきた友だちを失う気持ちはいかばかりだろう。

想像するのも嫌だ。

死に対して、どこか敏感になってしまっている昨今、

これから、こんな悲しいことばかりなのかと思うとたまらない。

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福島の米

現地から送ってもらったこしひかり。

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注文はこちらからどうぞ。

そのうちネット販売も始めるそうです。

http://hatakenbo.de-blog.jp/blog/

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イレイザー

昨夜、テレビでやってましたね。

若かりし頃のシュワちゃんのドンパチもの。

観てるはずなんだけど、すっかり抜けてて

なんとジェームズ・コバーンが出てたとは!

悪役のジェームズ・カーンは、『ゴッド・ファーザー』で

蜂の巣にされる壮絶な最期が、強烈な印象として残っている。

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フリーダム・ライターズ

学校ものって、どうも敬遠しがちなのだけど、

我がスコット・グレンが出てるので、観てみた。

荒れた高校にやってきた新米教師が、

ノートに本音を綴らせて生徒たちの心を開かせていく実話。

あいつらはダメだからとまわりにレッタルをはられ、

生徒たち自身もどーせ俺たちはダメだから、

と決めつけていたところを、

変わらなくちゃ、と一歩踏み出す話は

クサいけど感動的だった。

我がスコットは、主人公エリンの父親役。

最初は反対しているけれど、

苦虫噛み潰した顔で、なんだかんだ協力しながら見守り、

最後におまえを誇りに思うと、噛み締めるように言う

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宮城の米

ひとめぼれ

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福島の酒

二本松市の奥の松

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東京見便録

ああ、またこんな本を買ってしまった。

タイトルから想像できる通り、

東京近辺に存在する珍しいトイレの数々。

使うのも畏れ多い雅なものから、

SM専用ホテルの特殊なものまで、

イラスト入りで解説。

なくてはならないものなのに、

言ってはいけない、見てはいけないような

タブーの如き扱いのご不浄。

太古の昔からさまざまな工夫をこらし、

様相も機能も変遷してきた、

こんなおもしろい摩訶不思議なものが他にあろうか。

ただ、稀有なトイレを並べるだけでなく、

我が分身の末路は、どこでどうなっているのか、

誰も知らなかった下水道の仕組みなども解説してある。

“どんな立派な邸宅だろうが、安アパートだろうが、

そこから出るもの(汚物)はすべて同じ。(中略)

どんな美人だろうが、金持ちだろうが、

出すものはみな同じではないか”

という言葉は、大いに通じるものがある。

文:斉藤政喜、イラスト:内澤旬子(文藝春秋)

9784163711706

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ソルト

アンジェリーナ・ジョリー主演のスパイ映画。

何のコメントもつけられないほどのB級映画。

いや、B級映画は好きなので、

こういう言い方はB級映画に対して失礼だ。

なんだろうね。トゥームレーダーみたいに、

徹底的に荒唐無稽なら、それに徹すればいいのだけど、

そこまでもなりきれてない中途半端なつくり。

まあ、テレビでやってたら観たら?という感じ。

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第2回翻訳ミステリー大賞決定

20日の夜、ミステリー大賞の授賞式があり、

行ってきました。

その場で投票した翻訳者たちの名前を読み上げ、

開票していったので、誰も結果はわからずけっこうドキドキ。

で、圧倒的な票を集めたのが、

ジェラルディン・ブルックス『古書の来歴』

古書~というタイトルからして、わたし的にはすごく惹かれ、

感動の大波に洗われるような読後感に、これに投票しました。

やはり女性票が多かったような気がした。

今年はどれも秀逸で、他の候補作についてもかなり悩んだ。

デイヴィッド・ベニオフ『卵をめぐる祖父の戦争』

これが大賞を取るんじゃないかと思ってた。

笑いと、残酷な現実描写がうまく、サスペンス要素もばっちり。

ドン・ウィンズロウ『フランキー・マシンの冬』

これはとってもおもしろかった。

なんといっても、フランキーのキャラがいい。

ボストン・テラン『音もなく少女は』

辛く苦しい内容で、とても耐え難いのだけど、

雑草のように踏まれても倒されても強く生きる女たちの再生話として、

今、タイムリーな気がする。

ルイス・ベイヤード『陸軍士官学校の死』

謎解きという意味で、今回、これが一番ミステリっぽかったのでは。

若きポーが活躍するのがよかった。

大賞は逃したけれど、見事な本が揃っているので、

これからでも、ぜひ読んでみてください。

それにしても、投票者数が60弱とは

なんだか、寂しい気がしたのは私だけ?

で、今回のスペシャルゲストとして、

作家の法月綸太郎さんと三津田信三さんが来ていた。

けっこう、翻訳ものを読んでいるとのことで、

特に三津田さんの話がおもしろかった。

翻訳者や編集者もそうだけど、

作家って、なんだかちょっとヘンな人多いね。

人のことは言えないので、あくまでもいい意味で。

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卵をめぐる祖父の戦争

作家の私が、祖父から第二次大戦の話を

聞くところから始まる。

1942年のレニングラードは、ドイツの猛攻を受け、

篭城状態。祖父のレフは当時17歳。

撃墜された飛行機から落下傘で落ちてきたドイツ兵の

遺体からナイフを盗んだ罪で捕らえられる。

すぐに処刑されると思いきや、

拘置所で出会った脱走兵コーリャと共に、

なぜか秘密警察の大佐の娘の結婚式のために、

一週間以内に卵を1ダース調達してこいという

任務を課せられる。

かくして、レフとコーリャの卵探しの旅が始まる。

この話、全編に渡って、このふたりの下ネタスカトロ話で、

まるで漫才のようなのだけど、

その対極のように、雪のレニングラードの地獄絵描写がすごい。

いつ、頭を銃弾で撃ち抜かれるかわからない中、

スウィニートッドばりの人食い夫婦の餌食に

なりそうになって、命からがら逃げ出したり、

ドイツ兵の慰みものになっている女の子たちを助けようとしたり、

パルチザンと出会い、雪中行軍したり、捕虜になったりと、

これぞ、戦争というすごい場面が

これでもか、これでもかというくらい出てくる。

読者の方も、卵を探すという目的が、

だんだんわからなくなってくる。

そりゃ、そうだ。戦争中、ナチスがうろうろしていて、

みんなが飢えている中を、卵探しなんて、

現実だとはとても思えない。

不条理なのだ。戦争というものの不条理。

戦争なんて、これぐらいバカバカしく愚かなものだと、

言いたいのではないだろうか。

やたら文学的なくせに、卑猥でえげつないことをぶちかます

コーリャのキャラがいい。

お互い、なんだ、こいつと思いながら、

一週間で不思議な友情を育んでいくふたりの関係がいい。

ミステリではないけれど、特に後半はサスペンス要素も重厚で、

ものすごくお勧め。

デイヴィッド・ベニオフ、田口俊樹訳(早川書房)

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二人は恋人未満

新刊出ました。

マーナ・マッケンジー『二人は恋人未満』

女4人でラスベガスに憂さを晴らしにきたアレックス。

泊まったホテルでたまたま、身重のコンシェルジュを

助けたことから、なんと彼女の代役を務めるという

とんでもない事態に。

その様子がホテルのオーナー、ワイアットの目に留まり・・・・

まあ、言ってみれば、セックス・アンド・ザ・シティみたいな話。

この作品はアレックスの恋の話だけど、

モリー、セリーナ、ジェーンという親友たちの恋も

それぞれ別の話があるようです。

恋と友情の、なかなか楽しい内容でした。

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http://www.harlequin.co.jp/hq/books/detail.php?product_id=2582

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ベスト・キッド リメイク版

ウィル・スミスの息子ジェイデン・スミスと、

ジャッキー・チェン出演の例の映画。

母親の仕事の関係でアメリカから北京に

引っ越してきたドレは学校でいじめられ、

強くなるために、ジャッキー・チェン扮する師匠から

カンフーの教えを乞うというお馴染みの内容。

特筆すべきことはなし。

もともとリズム感はあるのだろうけど、

ジェイデンのカンフーさばき?はたいしたもんでした。

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イングロリアス・バスターズ

久々、タランティーノの映画。

ナチスに家族を殺されたユダヤ人女性、

残虐な方法でナチを血祭りにあげまくるアメリカの秘密特殊部隊、

ドイツ人側レジスタンスなど、が蠢きながら、

ナチスを追い詰めていく内容。

それぞれ独立した小話が、最後にひとつにまとまっていく手法だが、

そこはタランティーノ。やはり、一筋縄ではいかない。

彼特有のはちゃめちゃ色はなりをひそめて、

きっとどっかで、おちゃらけるんだろうという期待を裏切り、

最後まで緊張感をはらんだ描き方だった。

残酷な加害者であるナチスを、

無垢な被害者であるユダヤ人が

めった切りにする痛快映画という図式では、

図れない何かがあった。

“いい者”のはずのアメリカ人、ユダヤ人たちの、

ナチスの成敗の仕方が、やたら残酷に映ったのは

気のせいだろうか。

イングロリアス・バスターズ

=名誉もなにもあったもんじゃない野郎たちは本当は誰なのか。

深読みすると、人間はここまでなれるのかという根源的な

ものを表しているような気もする。

ちゃんとドイツ語、フランス語を話せる俳優陣を

使っていたのも、珍しいし、

ドイツ人に化けたイギリス人が、

数を示す時の指の立て方でばれてしまうシーンなども

芸が細かかった。

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インセプション

いやいや、大変おもしろかった。

相当わけわかんなくなるけど、興味深い映画だった。

レオナルド・ディカプリオ扮するコブは、

人の潜在意識(夢)の中に入り込んで、

アイディアを盗む特殊なスパイ。

渡辺謙扮するサイトーに、ライバル会社の跡継ぎの

潜在意識に入り込み、会社をつぶすアイディアを

インセプション(植えつける)するよう依頼される。

危険な任務のため、コブはいったんは断るが、

妻殺しの容疑の抹消と引き換えに、引き受けることに。

しかし、より深い階層の夢に入り込んでいくと同時に、

亡き妻の投影が邪魔をするようになり、

現実と夢の狭間が曖昧になってくる。

睡眠中に夢をみている人間の脳は、

覚醒している時よりも使われている、と言われている。

つまり、覚醒している時には使われていない部分が

活動している。いわゆる、潜在意識の世界は謎だらけ。

そこに入り込むという着想が、大変おもしろい。

夢が奇妙でシュールなように、

その描写がわくわくするほどおもしろかった。

転地が逆さまにローリングしていったり、

エッシャーの騙し絵のような、

永遠に続く階段(ペンローズの階段)など、

いわゆるありえないことが起こる。

どこまでが現実で、どこからが夢なのか、

見ている方にもだんだんわからなくなってくる。

かなり複雑で混乱するけど、あんまり深く考えない方が、

この奇怪さを楽しめるのではないか。

観ている者の解釈に任されるラストもニクい。

こういうの好きですね。

渡辺謙が出ているせいか、“日本的”なモノが

出てくるけれど、やっぱりちょっとヘンだった。

どっかで既視感があったのは、

やっぱり「シャッター・アイランド」のせいでしょうか。

あれも、どっちがどっちだかわからなくなる内容だったし。

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いい香りが

漂ってます。

次々に蕾がひらいてる。

ここらへんの桜は終わりだけど、世間も花の季節。

生命はいつも続いていくのだね。

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混沌

心と物の復興に向けて、日々、黙々と尽力している人たち。

本当に心をうたれ、人間って捨てたもんじゃないと思う反面、

国民にははっきり明かされない放射能の影響、

風評被害、今後の経済の衰退などを考えると、

どんより落ち込むことも。

震災がなくても、もうだめかもという綱渡りの日々を送ってるせいか、

楽観と悲観が入り混じっている。

時間をかけ、ひとつひとつ気の遠くなるような作業で

つくりあげてきたものが、こうやって、一瞬にして根こそぎ破壊される。

神は天からこんな人間の姿を見て笑っているのかもしれない。

それでも、また一からつくりあげていくのだろう。

どうして?と言われても、わからない。

それが人間だから。

たとえ、また破壊されるかもしれなくても、

どうなるかわからなくても、やるしかない。

So dear friends your love has gone

Only tears to dwell upon

I dare not say as the wind must blow

So a love is lost, a love is won

Go to sleep and dream again

Soon your hopes will rise and then

From all this gloom life can start anew

And there'll be no crying soon

(From Dear Friends by Brian May)

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心を整える

印税全額を今回の大震災支援のために寄付

とのことなので、思わず買ってしまった。

サッカー日本代表、長谷部誠の自己啓発書。

とっても、純な人なのね、この人。という印象。

なんでもきちんとできるしっかりした人で、

大雑把で、いいかげんな私にはとても真似できない部分も

あるけれど、心の持ちようはよくわかる。

精神面も体調面も、自己管理をひとりでやっていかなくてはいけない

フリーランスの人間には、きついけど、とても大切なこと。

会社員辞めて、3年以上たっているというのに、

いまだにふらふらしている私には

耳の痛い内容ですた。

長谷部誠著(幻冬舎)

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エリザベス

ジェフリー・ラッシュつながりで、

ちょいとかりてみました。

なんだか、どっかで観た場面もあって、

けっこう前のだから、テレビでもやってたのかも。

ヘンリー8世に濡れ衣をきせられて処刑された

アン・ブーリンを母にもち、

異母姉妹メアリーに反逆罪の汚名をきせられて、

ロンドン塔にぶちこまれるところから、

王位につき、ジェフリー・ラッシュ扮するウォルシンガムと共に、

命を狙う者たちを粛清して、

イングランドと結婚すると宣言するところまで。

さすが、ケイト・ブランシェット。

弱冠25歳で即位し、まだ、女としての初々しさも、

女王としての未熟さも残る、おどおどしたエリザベスから、

国民のため、身も心も捧げる決意を固めた本物の女王としての

エリザベスへの変貌を見事に演じきっていたように思う。

磊落だったというエリザベスを彷彿とさせる

豪快な笑い声が印象的だった。

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ハンガー

同じ吸血鬼でも、

こちらはしっとりと色っぽい大人の吸血鬼もの。

なんせ、キャストがカトリーヌ・ドヌーブ、デヴィッド・ボウイ、

スーザン・サランドンという、魅惑の面々。

確か83年くらいの古い映画だけど、

公開当時に絶対はずせまいと、かけつけた記憶がある。

永遠を生きる吸血鬼ミリアムは、

遥か昔に“パートナー”にしたジョンとふたりで

血のハントに繰り出す日々。

ところが、永遠の命のはずなのに、

ジョンがみるみる年をとり始める。

次のパートナーは・・・・・

美男美女の血の饗宴とあって、なんとも妖艶な映像。

美しいボウイは最初のちょっとだけで、

すぐに老けメイクばかりになってしまうのはちと残念なのだけど、

思わず仲間に入れてもらいたいわぁと思ってしまうような・・・・・

最初に観た時に違和感を感じたのだけど、

ボウイって、顔は端正なのに歯並びが悪いのね。

外国人には珍しい。

本日は吸血鬼三昧なり。

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ぼくのエリ 200歳の少女

リーディングしたのに、

翻訳をやらせてもらえなかった

スウェーデンの作家ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの

「Let The Right One In」の映画版。

永遠に12歳の吸血鬼エリと、

いじめにあっていて孤独な少年オスカーの

禁断の愛が軸になっている。

スウェーデン映画のせいか、

寒くて冷たくてカキーンと音がしそうな情景の中の怖さが身にしみる。

学園もの吸血鬼はブレイクしたけど、

もっと年齢層が下の吸血鬼ものというのも珍しい。

原作とはちょいとイメージの違うオスカー役が、

きれいな子でいかにも北欧という感じだった。

原作を読んでいないと、なんだか訳わかんないところが

多いんじゃないでしょうか。

アメリカ版リメイクがこの夏に公開されるようなので、

どういう風に描いているのか、ちょっと興味あり。

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センセイの書斎

作家、翻訳家、その他数々のセンセイたちの城である

書斎のイラスト入りルポ。

膨大な本や資料、コレクションだらけの部屋は、

それなりに秩序立っているものもあれば、

ただ雑然と置いてあるだけの場合もある。

いずれにしても、ただの本好きくらいでは

到底、及びもつかない数の本に、

世の中には、すごい人たちがいっぱいいるとつくづく感じる。

自分のささやかな本棚ですら、

目録を作ろう作ろうと思いつつ、実現したためしがない。

それにしても、昨今の不穏な日々、

本書の中に出てくる中身がぎっしり詰まった本棚は

大丈夫だったのか、気になる。

内澤旬子著(幻戯書房)

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無情

震災一ヶ月の昨日。

追い討ちをかけるような大きな地震。

被災地の傷口に塩を塗るような揺れに、

いいかげんにしろ!と言いたくなる。

そういえば、一ヶ月前の地震の時も、

あまりの長さに、いいかげんにしろ!と叫んでいた。

東北から南下して、徐々に包囲網固められてるような関東にも、

いつデカいのがくるか、心配し出したらきりがない。

自然相手だから、当たり前だけど、

本当の心配と、杞憂の境目は難しい。

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一ヶ月

未曾有の大震災から、早一ヶ月。

3月はまるで風のように、あっという間に通り過ぎていった。

つくづく感じたのは、自然を前に絶対はありえないということ。

年月をかけて作り上げてきたものを、

ほんの一瞬で根こそぎ破壊していった。

こんな力の前にやはり人間は無力であり、

その運命を受け入れるしかない。

確かに自然という神にとっては、

人間は愚かで、強欲で、不完全なもので、

いつか滅ぼしてしまわなくてはいけない存在なのかもしれない。

それでも、この世にある以上、生きる権利はあり、

やすやすと殺されるわけにはいかない。

そのための英知を結集しなくてはならない。

と、これは石ノ森章太郎の大好きな『サイボーグ009』からのセリフ。

そして、当たり前なのだけど、

世の中なんでももちつもたれつ、

ひとりでは生きられないのだと痛感する。

モノを作る人、それを入れる容器、

運ぶ手段、どれが欠けても末端に届かない。

そして、もうフリントストーン時代に戻れない現代の

エネルギーの問題。

自力では寒さや暑さをしのげず、皮膚も強くなければ、

体力もない人間が、どうするのか、工夫がいる。

このたびのことを、大変なことがあったね、と

忘却の彼方に押しやることはできない。

すべての日本人が、

これまで当たり前だと思っていたことの根源を

叩き直さなくてはいけないような事態なのではないか。

一ヶ月たとうが、一年たとうが、終わらない。

誰も忘れてはならぬ。

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東北の思い出

住んだことは一度もないが、

昔から東北には何かと縁がある。

初めての東北旅行は平泉。

義経フリークしていた時に、仙台を拠点に平泉を訪ねた。

金色堂より、義経終焉の地と言われている衣川を臨む高館や、

夕暮れ時に行った毛越寺が妙に印象に残っている。

瑞巌寺には、帰りの電車賃が足りなくて入れず、

再び七夕の仙台を訪ねた時に、リベンジしたことがある。

弟の大学のキャンパスが十和田にあったので、

訪ねてずっと回ったことがある。

奥入瀬、八甲田、恐山・・・・

温泉は酸ヶ湯、蔦温泉、大鰐・・・・・

スキーは蔵王、安比、雫石・・・・

忘れたが、何かの小説を読んで、三陸リアス式海岸に憧れた。

母方の祖母の出身は山形。

思いが入り乱れる。

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プチ花見

投票ついでに、近所を散策。

今日は風もなく、穏やかで花見日和。

ささやかな幸せを享受できることを感謝する。

それどころじゃない人も大勢いるだろう。

でも、The Show Must Go Onなのだから。

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英国王のスピーチ

現在の英国エリザベス女王のパパ、

ジョージ6世(即位前はヨーク公アルバート)のお話。

吃音に苦しみ、人前でしゃべるのが大の苦手な彼は、

これを克服すべく、

しぶしぶ言語聴覚師ライオネル・ローグの門をたたく。

そして、すべてにおいて型破りなライオネルとぶつかり合いながらも、

封じ込めていた自分を解き放っていく。

そんなさなか、父さんのジョージ5世が亡くなり、

兄ちゃんのエドワード8世も、シンプソン夫人との

世紀の恋を貫き、さっさと王位をポイ。

次男坊の彼にまさかの王位が転がり込んできた。

しかも、世はヒトラー率いるナチスドイツとの戦争前夜。

おまけに内閣総辞職で、途方にくれる王を最後まで助けたのが、

やはり、ライオネル。

そして、ついにドイツとの戦争に突入することになった

不穏な気持ちを抱えるイギリス国民の前で、

感動的なスピーチをこなす。

強大なヒトラー勢力と戦うに当たって、

本当はジョージ6世自身が一番怖かったと思う。

だからこそ、このスピーチは、彼自身の恐れを

克服することと重なる。

ある意味、今の日本にタイムリーな映画だった。

いかに、国王たるもの、

国民に対して、毅然と明確な言葉を発し、

共に前に進んでいかなくてはならないかを示していて、

じわじわと生殺しにされそうな戦争状態と言ってもいい

今の日本のspeechlessなリーダーを揶揄するかのよう。

本当はイヤなんだけど、という、

極めて人間くさい王族をよく表していた

コリン・ファースに大きな拍手を送りたい。

そして、なんといっても、殺しても死にそうにない

バルボッサ=ジェフリー・ラッシュの

包み込むような友情に、思わずぐっときた。

ラストのスピーチに重なっていた、

ベートーヴェンの交響曲第7番第二楽章も

胸にしみる。

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ろじゃーからのメッセージ

我がクイーンのロジャーからも

今回の大震災に寄せてメッセージが届いてました。

日本には多くの思い出があり、たくさんの友人がいて、

このたびの惨事は胸を刺すような、苦しみで、

とても筆舌には尽くし難い。

思いはあなたたちと共にあり、

このような悲劇的なことは忘れられることではないが

まもなく終わりになることを願う、というようなことが書かれている。

この数日、くさくさしていて、

久しぶりにクイーンの曲を聴いた。

フレディの声が身にしみて、泣けてきた。

人には必ず生きるよすががあり、生きていけると信じたい。

今年はクイーン結成40周年。

いいかげんなファンだけど、

30年以上、彼らを愛して悔いはなし。

http://www.barks.jp/news/?id=1000068519&p=1

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今年もまたダメか

ミステリのリーディング募集に応募した。

すぐにボツ。どうしてかなあ。まったくわからん。

翻訳ならともかく、リーディングスタッフにもひっかからないとは。

いちおう実績もあるのに、何がいけないのか、

理由をおしえてもらいたい。

企画書出してもダメ、求人応募してもダメ、

トライアル受けてもダメ、履歴書送って売り込んでもダメ。

まるで、業界全体で、あいつには仕事を出すなという

協定ができているとしか思えない。

すべて自分の実力がないのが原因なんでしょうが、

チャンスすら与えられないのでは、勝負にならない。

“僕は実力はなかったけれど、いつかきっといいものを

と思いながら、手間を惜しまず愚直にずっとやってきた”

なんて、一流の人の言葉を聞くと、

そうだ、そうだと胸にしみる反面、

本当にそんな未来があるのだろうかと思ってしまう。

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フランキー・マシーンの冬

かつて凄腕の殺し屋だったフランク。

現在は足を洗い、元妻、娘、恋人を大切にし、

ゆったりと老後?を楽しむ62歳。

ところが、何者かがそんなフランクを消しにくる。

駆け出しの頃からの、記憶をフラッシュバックさせながら、

見えない敵に立ち向かっていくフランク。

同時に封印された過去の事件が明らかになっていく・・・・

いやいや、とっても、おもしろかった。

動機もテーマも、まあお馴染みだけど、

なんといっても、このフランクというおっさんのキャラがいい。

女や殺しに対する哲学がすがすがしい。

多くの人の殺めた悪い奴なんだけど、

腐ってないというか、ちょい義賊入ってる風。

同作者による『犬の力』は、かなり凄惨だったけれど、

同じ死体ゴロゴロでも、こちらの方がほっとできる。

ドン・ウィンズロウ著、東江一紀訳(角川文庫)

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納品だん

なんだか、ふらふらしながら仕上げた今回の仕事。

納品してきた。

久しぶりに電車に乗ったけど、やっぱあちこち暗いね。

相変わらず、次の原書はまだきてなくて、

待ち状態。よろしくお願いしますだ。

で、さっそく、買ってきたよ。

宮城の浦霞!

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アライバル

ツイッターのTLで評判になっていて、

思わずポチッてしまった、『アライバル』が到着。

なんだろう、これは。

一切、文字のない絵だけのストーリー。

妻と娘を残して、カバンひとつで異国の地へ向かうお父さん。

そこで目にした、見たこともない建物、風変わりな食べ物、

読めない文字、おかしな乗り物、奇妙な動物に、ただひたすら戸惑う。

出会う人々にも、それぞれ辛い過去がある。

それでも、食べ物や寝る場所を探し、仕事を見つけ、

家族を呼び寄せて、前へ進んでいく。

移住しなければならなくなった理由は、

巨大なドラゴンの尻尾だったり、

人々を大きなラッパで吹き込む、防護服を着た巨人たちなどで表され、

天変地異、人災、戦争のようなものを思わせる。

文字がないだけに、解釈は読む者の想像力だけに任される。

異国の地は、SFチックなおかしな世界で、

コマ送りのような絵自体も、なんだか不気味。

古書のような古びた装丁や、昔風のエッチングタッチの絵

(世界文学全集の挿絵みたいな)と、

マンガ風な近未来的建物や、動物たちのミスマッチも印象的。

細部に意味が隠されていそうで、何度も開きたくなる本。

ラストのページには、バトンをつないでいく未来が感じられる。

これって、もしかして今の日本に向けてのメッセージ?

ショーン・タン著

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こんなところにも

3月の始め、履歴書をひとつ出した。

その後、地震のごたごたもあったせいか、

すっかり忘れていたのだけど、

ずっと、何の音沙汰もないことに気づいた。

連絡してみたら、案の定、震災や停電の影響で、

その仕事先の勤務時間帯などが変わってしまったりして、

事実上、保留になってるそうだ。

仕切り直しをするということで、

この件はこの先どうなるかまったくわからない。

彼の地では、内定取り消しになってしまったり、

会社自体が壊滅状態で、

事実上仕事がなくなってしまった人がたくさん出ているけれど、

こんなところにも、影響が出ている。

こっちは震災がなくても、仕事ほされてるようなものだから、

さほど驚かないけど、それにしても今年もまずい。

今の仕事の締め切り直前だというのに、

3月末締め切りのあるトライアルに挑戦。

むか~し昔に、一度下訳をやったことがある出版社だ。

ところが、よくよく募集要項を読んだら、

そのテーマの専門知識のある人、とある。

う~ん、ここまで訳文作っちゃったし、

ギリギリで応募してみた。

なんだか、やらなきゃいけないような気がした。

だめだとわかっていても、提出してみる方がいいような気がした。

たぶん、100%ダメなのはわかってる。

でも、自分の問題。

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発想の転換?

被災地の野菜、魚などが入ってこないとなると、

品薄になり値上げは必須。

食物だけでなく、工業製品までおかしな風評誤解を受けている。

関係ないと思っていたところにも、影響がどんどん出ている。

残念ながら日本経済は大打撃だろう。

これまでの考え方とは違う、

大きな発想の転換を迫られているような気がする。

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また、吠える

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バックがないなら、豆腐屋さんみたいに、

タンクで牛乳売りにきてくれないかなあ。

容器持参で、買いに行くよ。

福島産ホウレンソウのおひたしが食べたいなあ。

次は、米だな。そして地酒。

福島産、待ってろよ。

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