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アライバル

ツイッターのTLで評判になっていて、

思わずポチッてしまった、『アライバル』が到着。

なんだろう、これは。

一切、文字のない絵だけのストーリー。

妻と娘を残して、カバンひとつで異国の地へ向かうお父さん。

そこで目にした、見たこともない建物、風変わりな食べ物、

読めない文字、おかしな乗り物、奇妙な動物に、ただひたすら戸惑う。

出会う人々にも、それぞれ辛い過去がある。

それでも、食べ物や寝る場所を探し、仕事を見つけ、

家族を呼び寄せて、前へ進んでいく。

移住しなければならなくなった理由は、

巨大なドラゴンの尻尾だったり、

人々を大きなラッパで吹き込む、防護服を着た巨人たちなどで表され、

天変地異、人災、戦争のようなものを思わせる。

文字がないだけに、解釈は読む者の想像力だけに任される。

異国の地は、SFチックなおかしな世界で、

コマ送りのような絵自体も、なんだか不気味。

古書のような古びた装丁や、昔風のエッチングタッチの絵

(世界文学全集の挿絵みたいな)と、

マンガ風な近未来的建物や、動物たちのミスマッチも印象的。

細部に意味が隠されていそうで、何度も開きたくなる本。

ラストのページには、バトンをつないでいく未来が感じられる。

これって、もしかして今の日本に向けてのメッセージ?

ショーン・タン著

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