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切り取れ、あの祈る手を

五夜にわたるインタビューをまとめたもの。

小難しい話はさておき、

この本の中で言いたいことはただひとつ。

文化は革命だということ。

音楽、絵、詩、ダンス、など文化はいろいろあるが、

ここでは主に書物についてのこと。

読んでしまったが故に、踏み出さざるを得ない。

迷っている時に開いた本の一行が助けになり、

その人の革命になっていくのだということ。

びっくりしたのは、19世紀のロシアの識字率。

ドストエフスキー、トルストイ、ツルゲーネフ、ゴーゴリなど、

日本人にも大きな影響を与えた名だたる文豪が輩出した

ロシアで、文字を読める人が10%しかいなかったという。

そんな国で、彼らはなぜ書いたのか?

書かずにはいられなかったから。 

その時に認められなくても、決して無意味ではない。

言葉は失われることなく、必ず残っていくものだから。

彼らは残っていく10%に賭けたのだ、と。

文章を紡ぎ出し、本作りにたずさわる人間すべてにとって、

なんと力強い言葉だろう。

佐々木中(河出書房新社)

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