« Dead or Alive | トップページ | レクイエムの夜 »

尼僧とキューピッドの弓

なんだか不思議な感覚の本だった。

前半はドイツのニーダーザクセン州にある

女性だけの修道院を訪ねて、

尼僧たちと交流する日本人女性のわたし。

その修道院はまったく堅苦しくなく、

男の出入りも自由、信仰に対する考え方も自由で、

子育てを終えたり、離婚した女性たちの

静かな第二の人生の場になっている。

尼僧たちとの会話は、ドイツ人ぽい理屈っぽさみたいなものが

ふんぷんとしているが、わかりやすい。

後半はドイツに住む日本人学生のわたしが、

弓道のドイツ人師匠と同棲し始め、

ゆるゆると人生を生きているうちに

尼僧院長としてその修道院に入ることになるという話。

こちらも哲学科という設定で、やたら理屈っぽい。

でもなんとなくわかる気もする。

あからさまに艶かしい表現はないのに、

なんだか淫靡なところもあり、

一方でどこか冷めているという

これまで読んだことのないような不思議な読後感。

多和田葉子(講談社)

41jx75xuv6l__sl500_aa300_

|

« Dead or Alive | トップページ | レクイエムの夜 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/197391/51604975

この記事へのトラックバック一覧です: 尼僧とキューピッドの弓:

« Dead or Alive | トップページ | レクイエムの夜 »