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ロンドン幽霊列車の謎

19世紀半ばのロンドン。

客を乗せてロンドン中を走る辻馬車の御者をしているネッド。

ある日、乗せた客が遺体となって発見される。

ネッドの後にその客を乗せた御者仲間が

容疑者として引っ張られてしまい、

ネッドは彼を救うべく御者仲間たちと奔走する。

好奇心旺盛で何でも首を突っ込まずにいられない

この素人探偵があれこれ探りを入れていくうちに、

教会から盗まれた銀の燭台、

建設中の地下鉄駅に出るという幽霊の噂、

脅しをかけてくる謎の男たちなど、

不可解な事件が次々と絡んでくる。

今でいうとタクシー運転手は見た、という感じでしょうかね。

トリック的にはたいしたことはないけど、

なんといっても、禍々しいロンドンの様子が魅了的。

ロンドンに行ったことがあれば、

辻馬車が走る通りの名前などを追っていくと、

あ、あそこねという感じで楽しい。

地下鉄が開通したばかりの時代、

労働組合の結成や(文芸翻訳者組合も欲しい)、

華やかな舞台模様など、

当時のリアルな庶民的ロンドンが感じられる。

主人公はいわゆる労働者階級なのだが、

本も読んでいて、知的な部分もあるため、

口調など、彼の“位置づけ”に悩んだらしい

訳者の苦労がうかがえる。

ピーター・キング、森沢くみ子訳(創元推理文庫)

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コメント

すご~い。くみさんの訳なんですね♪
初版が2011.3.11というのもすごいですね!

投稿: Nobu | 2011年7月 2日 (土) 18時08分

勤めながらだから、きっと大変でしたよね。
お疲れさまです。

投稿: konohazuku | 2011年7月 5日 (火) 16時40分

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