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家守綺譚

ひょんなことから、亡くなった友人の実家に住み込み、

管理を任されることになった売れない作家。

床の間の掛け軸から、死んだはずの友人が現れたのを始めとして、

この家の庭、池、近所の山などに、

河童、小鬼、人魚、狸、花草木の精などが見え隠れするという

世にも不思議な現象が起こり始める。

隣りの奥さんも、寺の和尚も、迷い込んできた犬ゴローも、

みんな訳を知っている風で、

主人公の作家も、こんな不思議な体験を

あまり違和感なくするりと受け入れている。

時は明治、場所は京都の田舎。

自然のうつろいを大切にし、

自然と共に生きる日本人らしい情景が

なんとも美しい。

ちょいと怪しげな幽霊譚だけど、

ちっとも怖くはなく、心がほんわかするこういう話、

大好きだ~heart01

こういう怪異なら、体験したいくらい。

ずぼらで、のんびりしてて、

金もないくせに、あくせく働く気もなく、

日々、近所を散策しつつ、つらつらと書きものをしているが、

どこか一本筋が通ってるところもある主人公に

なんとなしに共感を覚える。

なんだか、田舎の古民家でゆるりと生活したくなってきた。

梨木香歩(新潮文庫)

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