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イチ、お疲れさん

残念ながら、イチの11年連続200本安打ならず。

本人が一番無念だろう。

あと何試合で、何本打たないと、到達できないという

日々のプレッシャーは、

あと何日で、何ページ訳さないと締切に間に合わないという

仕事のノルマのせめぎあいになんとなく似てる。

しかし、年間180本以上打つのだって大変なのに、

彼の場合、打って当然と思われてしまうのが辛いとこ。

37という年齢による体の衰えを云々されてるけど、

彼だって、機械じゃないんだから。

これまで積み上げてきた実績は、誰もが認める金字塔だし、

とにかく怪我をしないで、ほぼフル出場しているのがすごい。

きっと、彼のことだから、来年も何か工夫してくる。

今はゆっくり体を休めて、また鋭気を養って欲しい。

また一年間、ありがとう。

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久々、アルバイト

翻訳とはまったく関係ないアルバイトで、

朝から八重洲まで。

すっかり満員電車恐怖症になってしまったので、

ラッシュを避けるため早く家を出て、

集合時間まで早朝からやってる店で読書。

東京は今はもうみんな朝早くから店が開いているので、

こういう時、助かる。

久しぶりにばりばりリーマンのいでたちで、

半日、緊張してきた。

焼け石に水のギャラだけど、それでもなんとなく嬉しくて、

さっそくオータムジャンボを購入(今日は大安)。

本屋をふらふらしてたら、

よしながふみの『きのう何食べた?』の5巻が出ていたので、

これもゲット。

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ゲッタウェイ

なんだかこのとこ、マックイーン特集ではないかと思うくらい、

あちこちで、彼主演の映画をやっている。

出所と引き換えに、銀行強盗をするはめになった夫婦が、

成功したはいいけれど、次々と追っ手をかけられ、

なんとかかわしながら、メキシコへ逃げるというもの。

マックイーンはこの共演をきっかけに、

妻役のアリ・マッグローと結婚したわけだけど、

のちにリメイクされた同名映画の主演、

アレック・ボールドウィンとキム・ベイジンガーも

実際の夫婦だった(のちに離婚)。

今観ても、やはり前作(72年)の方がいいと思う。

マックイーンのさりげないカッコよさはもちろんなのだけど、

対照的なアリのあの垢抜けない感じが、

雰囲気にとても合ってる。

時代が時代だから、ファッションも車もすべてが

今とは比べものにならないぐらいダサいのだけど、

なぜかそこがいい。

でかくて燃費悪そうなアメ車でカーチェイスしたり、

銃撃戦になれば、リアルに血が飛び散り、

当時としてはけっこう斬新な映像だったのではないか。

何より、惚れた男と誰も知らない地に逃げるという

思いっきりハーレクイン的シチュエーションにそそられる。

これって、究極のファンタジーじゃないか?

ふたり以外のことは、何ひとつ考えず突っ走るという感覚が、

現実にはありえない夢を膨らませる。

ディートリッヒの『モロッコ』のラストシーンのように、

男を追って、裸足で砂漠を走るなんて、

ありえね~はずなんだけど、

無粋なことは考えないのが、映画だから。

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大脱走

昨夜、『大脱走』をまたやっていて、

ついつい、観てしまった。

最初に観た時は、実際にあったこの話が、

脱走を企て、敵をかく乱するという目的で、

最初から仕組まれていたこととは知らなかった。

どうりで収容所に連れてこられた冒頭から、

それぞれ脱走準備に余念がない。

しかし・・・・殺される危険が背中合わせだというのに、

自由を奪われ、ただでさえ苦境にある

捕虜たちは祖国の捨て駒か?

この話の捕虜たちがぶちこまれた収容所は、

同じドイツ軍といっても、ゲシュタポとは距離をおく、

比較的良心的なドイツ空軍管轄の収容所。

昔はドイツ軍といえばナチ=残虐というイメージがあったため、

この収容所のドイツ軍は、

捕虜にガーデニングの道具を与えたりして、

かなり寛容で、ずいぶんマヌケだなと思っていた。

でも、こういうドイツ人もいたことも確かだったのだ。

さまざまに脱出計画を工夫し、敵の目を欺こうとする捕虜側と

それを阻止しようとするドイツ軍のせめぎあいは、

コメディといってもいいほど。

しかし、250人という大所帯の脱走が、

3分の1ほどで頓挫し、

とりあえず逃げた76数名も、

50人はゲシュタポに射殺され、あとは捕まって連れ戻され、

まんまんと逃げおおせた捕虜はほとんどいなかったという

厳しい現実が待っていた。

ドイツ人を装うため、ドイツ語は流暢だけれど、

ふいに英語で話しかけられて、

うっかり英語で返してしまい、ばれてしまうシーンなど

まさに綱渡りの状況だったことが推察される。

タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』でも、

数を数える時の指の形で、ドイツ人ではないことが

ばれてしまうというシーンがあったが、

実際にこういうことは多々あったのだろう。

映画はスティーブ・マックイーン、リチャード・アッテンボロー、

チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、

ジェームズ・ガーナーなど、そうそうたる俳優が出ているが、

なんといっても、マックイーンがカッコよすぎ。

脱走を重ね、そのたびに独房(cooler)にぶちこまれても、

めげないヒルツ役は彼のキャラそのもののよう。

エンターテイメント的にも、とてもおもしろい映画。

追伸:飛行機を盗んで、スイスへ国境越え

しようとする場面があるのだけど、

飛行機の中から、我が城ノイシュヴァンシュタインがちらりと見える。

こんなシーンには、気づかなかった。

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電子書籍インフラ

やっと、出版社が重い腰を上げて、

電子書籍インフラ整備にタグを組むという。

でも、こんなことって、最初にやるべきだったんじゃないの?

去年、電子書籍元年とか言って、

先に端末だけ作ったはいいけど、

どうするつもりだったんだろう?

アメリカみたいに電子書籍化されてる本が

五万とあって、読みたい本が本当に選べるならまだしも、

日本では一部の著作のみじゃ、売れるわけないよね。

だいたいケータイ業界もそうだけど、

“最新鋭の機種を持っている”ということだけに価値をおく、

ハードから入る悪いクセ。意味ね~よ。

電子書籍化には別に反対しない。

翻訳ものだって、電子書籍化してくれれば、

手軽な分、もしかしたらもっと売れるかもしれない。

印刷、製本、取次ぎ、書店というコストがかからないから、

翻訳のギャラに多少色つけてくれるかも

なんて期待はないこともないが、

個人的にはやっぱり小説は紙の本で読みたい。

調べもののために、何百冊もの本に

目を通さなくてはならない人は

たくさんの書籍をひとつの端末におさめられる

電子書籍は便利だろう。

でも、端末に何万もかけ、

通信費に月々金をとられる余裕はない。

デジタル、アナログ両方で共存していける方法を

考えてもらいたい。

それよか、子供の時から

本を読む習慣をつける教育が先。

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急に秋

暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったもので、

この連休を境に、急に涼しくなった。

もうすぐ10月だよ~

さすがにひんやり寒いので、竹シーツをしまう。

夜中に寒くて目が覚め、寝ぼけ眼で羽毛の掛け布団を出す。

あんなに暑かった夏のことなど、

すっかり忘れている。

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水琴窟

遥か昔、那須塩原のとある温泉宿でのこと。

例の如く、夜中に何度目かのおフロに入りに行った。

ひと気のない明かりが落とされたロビーに、

聞き慣れない音色がひそやかに響いていた。

テープを流しているだけだったのだが、

それこそが水琴窟の音。

水琴窟とは、日本庭園の装飾のひとつ。

手水鉢やつくばいのそばの地中に瓶を埋め、

その中に流れ落ちる水が、

瓶の内部に当たって響く音色を外に聞こえるようにしたもの。

瓶の深さや形、水の量などによって

なんともいえないその音色が微妙に変わる。

こんなささやかな風情を愉しむ、

日本人の奥ゆかしい美意識を感じる。

で、ゆほびかの最新号に水琴窟の音色をおさめた

CDがついていたので、思わず買ってしまった。

癒されます。

こんな音↓ ちょっとバックに人の声とか入ってますが。

http://www.youtube.com/watch?v=JbiY-VvjdqE&feature=related

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台風

すんげえ風雨だ。

ただいま、真っ只中。

何も舐めるように縦断していかなくたって。

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悪霊の島

語り手であるエドガー・フリーマントルは、

成功した建築会社の創業者。

そんな順風満帆な人生が、

大事故で右腕を失ったことから、一変する。

妻とも別れ、事故の後遺症に苦しんだあげく、

医者に勧められて、フロリダのデュマ・キーという風光明媚な島に

家を借り、かつて趣味だった絵を描き始める。

ところが、その絵が予言的な要素を含むものになり、

さらに、失くした右腕が幻肢として

たまらない痒みを訴えるたびに、

不思議な絵を次から次へと描きなぐるようになる。

そんな折、エドガーは島の豪邸に住む資産家の老女エリザベスと、

その介護をするワイアマンという男と知り合う。

その老女の双子の妹は、まだ子供の頃に溺死していて、

いまだに見つからないという過去があった。

そして、特殊な能力にとりつかれたエドガーに、

魔の手が襲い掛かる。

上下2冊の分厚い本で、

前半は丁寧すぎるほどの描写で、

わりとゆっくり話が進んでいく。

そんな長さの中にも、

え?という不可解な出来事が静かに起こり、

なんかある・・・・と徐々に読者の恐怖を煽っていく筆致がすごい。

後半は、エドガーに縁のある人たちが次々に死んでいき、

邪悪な存在との対決が展開されるのだけど、

血が飛び散る凄惨な場面がなくても、

読む者の想像力をかきたてる文章がひたすら怖い。

キング自身が、絶対に実体験してるのではと思わせる、

生理的に鳥肌がたつ、おぞましい表現。

かつてエリザベスが子供の頃、家族と住んでいた

島の南端にある廃屋の中での描写は圧巻。

墓をあばいた時のような黴くささ、蔓が絡まり、虫が蠢き、

朽ちてボロボロの状態が、手に取るようだ。

ネタバレになるので詳しくは書かないが、

ある場所で、白骨遺体が見つかり、

あえてそこに足を踏み入れなければならない状況には、

昔、翻訳を手伝ったルース・レンデルの『心地よい眺め』の

ワンシーンを思い出した。

じわじわ怖いホラーなのだけど、家族の物語でもある。

さすが、スティーブン・キング。すごいです。

スティーヴン・キング、白石朗訳(文藝春秋)

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後藤正孝コンサート

リスト国際ピアノコンクールで優勝した

後藤正孝のコンサートに行ってきた。

この人、相模大野在住なんだそうで、

凱旋コンサートの意味もあってか、

会場は相模大野のグリーンホール。

まあ、ちっちゃくて子供みたいな人で(失礼)、

指なんかも短そうだけど、

とってもきれいなピアノの音。

特に高音部が鈴がコロコロ鳴るような心地よい音色で、

丁寧な演奏に好感がもてた。

冒頭はベートーベンのソナタ30番だったので、

ちょうど今、自分もやっているため、参考にさせてもらった。

ついでに実家へ帰り、老猫、老人の様子を見てくる。

相変わらず食欲だけは旺盛な怪獣ばあちゃんの

どアップ。

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鎌倉

今日は朝いちでひとつ面接があった。

やはり資格を持ってないので、ダメっぽい感触。

そうならそうで、有資格者に限ると明記して欲しいんだけどな~

横須賀線沿線だったので、

終わってから久々に鎌倉へ足をのばしてみた。

残暑の盛りだし、月曜で各美術館も休みなので、

いつもに比べて人は少なめと思いきや、

そこはやっぱり鎌倉。昼前後からけっこうな人出。

いつものことだが、じいちゃんたちが最期を遂げた

場所に水を手向けてきた。

暑いのでこれでまっすぐ帰ろうと思ったのだけど、

今日は小町でひっかかる、ひっかかる。

あまりの暑さにビールをちょいと一杯。

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土産用にも買い、

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ついでにしらす丼までかっこみ、

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ついふらふらと、干物屋、御香屋、手ぬぐい屋、

せんべい屋などへ迷い込み、

夕飯用の鯵の押し寿司までゲット。

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おかげですっかり日焼けした。

鶴岡八幡宮の例の倒れてしまった大銀杏。

確かにしっかり芽吹いてますよ~。

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もし、世界遺産に登録されたら、

さらにめちゃ混みが予想される鎌倉。

まだ行ってない怖い系スポットを

早いとこつぶしておかないと。

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人間のサガ

吉村昭の『関東大震災』を読んで、

かなりショッキングだった話は書いた。

1899年生まれの母のお父さん、つまり私にとっての祖父は、

震災のあった1923年当時、東大の医学生だった。

つまり、本郷近辺、少なくとも埼玉あたりには住んでいたはずだ。

ということは、あの地獄を体験したのではないかと思って、

母に訊いてみたら、そういう話は一度も聞いたことがないという。

あまりに悲惨だったから

子供には話さなかっただけなのかもしれないけど。

祖父はとっくに亡くなっているが、

年寄りからそういう話を聞いておけばよかったと

今更ながらつくづく思う。年寄りの昔話は聞かないといけん。

母は4人きょうだいの3番目なので、

もしかしたら長女のおばちゃんが聞いてるかもね、

という話の流れから、なんと、祖父母ができちゃった婚らしい

(つまり、結婚した時、おばちゃんがお腹にいたらしい)と聞いて、

これまたびっくり。

実を明かせば、父方の祖父母も駆け落ち婚。

今は別に珍しいことではないけれど、

明治の人たちですよ。

今よりもずっとそういうことには厳しかったせいも

あるかもしれないが、意外に多かったのかも。

人間のサガ、特に男女の間には、

止めるに止められない時があるもの。

そして、そういう時には、ものすごいパワーが

出るものなのだろう。

だから、本来の人間の姿をあまりに押さえつけて、

がんじがらめにするのは、

自然の摂理に逆らっていると、つくづく思う。

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そして、半年

バカというより、感覚のズレまくった某経産相が

“死のまち”だの、“放射能をうつす”だの口走って、

案の定、辞任に追い込まれた。

本人はなぜ、辞任するはめになったのか、

たぶんわかってないのだろう。

こういう輩が、率先して復興の陣頭指揮を執らなくてはならないはずの

政府の一員かと思うと、復興がちっとも進まないのもよくわかる。

結局、他人事なのだ。

そりゃ、誰だって被害にあわなかった人にとっては

対岸の火事かもしれない。

かわいそうだね、と言って、ちょっと寄付して

それでおしまい。

勇気をもって前向きに頑張ってと、多くの人は言う。

当事者にしてみたら、きれいごと。

本当の苦しみなんて、あんたたちにはわからない、と

いうのが本音だろう。

それでも、無力な私たちは、この悲劇を脳裏に刻みつけて記憶し、

語り継ぎ、忘れないことはできる。

被災者の壮絶な苦しみを想像し、思いやることができる。

そして、生きている限り、きっと希望をもてる。

それが、人間だから。

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打楽器アンサンブル

昭和音大の卒業生によるコンサート。

毎回、いろいろな楽器の音色に触れることができて、

素人にはおもしろい。

今回はマリンバ中心の打楽器アンサンブル。

ボディパーカッションも交えて、

とても楽しいコンサートだった。

やはり、何かを叩くというのは、

体の内部からわきあがる音楽の基本なのかもしれない。

体がのってきて、自然にリズムをとっている。

きっと、ネアンデルタール人も、

トマール猿人も(スバルのCMのあれ。

実は今、密かなマイブーム。止まるエンジンと

猿人をかけたこのネーミング最高)、

何かを叩いて音を出すことによって、

仲間に危険を知らせたりする行為が最初だったのだろう。

そこからさまざまなリズムが生まれ、パフォーマンスになった。

ピアノもそうだが、打楽器って、とても奥が深い気がする。

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名文探偵、向田邦子の謎を解く

向田作品を数多くドラマ化した演出家が、

いまだ人気の衰えない向田さんの文章の謎に迫る、というもの。

その時々の時代背景も考慮しながら、

作品のディティールを掘り下げていく。

久しぶりに彼女の作品を思い出しながら読んだ。

家庭・家族というものは、かけがえのない大切なもの、

生きるよすがであると同時に、

他人と血が絡む、愛憎混濁する不思議なユニットだ。

そこには、きれいごとだけではおさまりきらない

残酷な現実や恥があるのは、誰もが感じている。

それを見事な日本語でえぐり出した向田さんの

生い立ちや心理も踏まえ、演出家という目で鋭く見つめる。

○○については、後で述べる・・・・が多くて、

全体的になんだかとりとめのない感じがしたが、

また向田作品を再読してみたくなった。

個人的には『父の詫び状』などのエッセイが好きだったが、

やっぱ、人間が(特に女が)一番こわ~いと思わせる作品が

彼女の真骨頂ではないだろうか。

そして、結婚もしてないのに、

妙にエロい感じがかすかにするのも

この人の不思議なところだ。

鴨下信一著(いそっぷ社)

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猫のいる日々

いやいや、おもしろい。笑えました。

猫好きで有名な筆者のオール猫エッセイ&童話。

猫好きの家と知って、見知らぬ人が家に猫を捨てていくので、

いつの間にやら同居猫が15匹にもなっている。

それがすべてかわいいかというと、とんでもなく、

居座っているやつから、メシの時だけやってくる通い猫、

出戻ってきたのなど、非行少年少女ばかり。

筆者を怒らせ、落胆させ、憤慨させながら、

筆者ひとりに労働させて、ただ飯を食って寝て暮らしていると

文句たらたら。

足が悪いもの、目が見えないかわいそうなものもいれば、

つぎはぎだらけの毛色なので、雑巾猫みたい、だとか

禿げちょろの毛皮の外套を着て、西洋の乞食が

ぶしょったく座っているような感じ、だとか容赦がない。

それでも、隅の老人ならぬ、隅の隠居ミミが死んだ時、

小さい時から不幸で惨めな一生だったのに

卑屈でなかったのが気持ちがいいと猫の精神を称え、

お釈迦様の臨終にも顔を出さなかった

なまけっぷりを、可憐で美しいと言い切る。

長年連れ添った(人間の)奥さんのことを、

猫ならばそろそろ化ける頃と言い、

これまで飼った猫の数を数えて、

軍隊だとしたら何個中隊になるか、

戦国時代ならば自分は相当の侍大将であると冗談めかす。

不細工でおかしな猫ほど、愛着がわき、

バカだね、こいつと言いつつも、笑みを浮かべる

著者の顔が見えるようだ。

猫になった自分が夜のホテル内を走り回る描写とか、

最後に添えられている童話も、

宮沢賢治のようにファンタジックでとても素敵。

猫族、必読!

大仏次郎著(徳間文庫)

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写真

現在抱えている仕事を細々とやってる。

締め切り間際に慌てないよう、

いちおう粛々とノルマをこなしてる。

でも、この翻訳だけじゃ、とても食えないので、

相変わらずアルバイトを探しまくってる。

といっても、いいかげん年くってるし、

何の資格も特技もないので、

たかがアルバイトなのに、なかなか潜りこめない。

時給も高くなく、それほど条件がいいとは思えない

バイトの面接の予約をしようとしたら、

何と、キャンセル待ちですと!

今年、何通履歴書出しまくったか、

もう個人情報垂れ流し状態。

あれ、ホントにちゃんと処分してくれてるんだろうか。

で、証明写真がなくなっちまったので、

先日、撮りに行った。

できるだけ感じよく装ったせいか、

顔の表情は悪くないのだけど、

首から肩にかけて、どことなくオバさんくさい。

写真、嘘つかない・・・・・

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フランスの古い紙

古いものが好きだ。

何年もずっと直しながら使っているような、

年季の入りまくったものに限りなく魅力を感じる。

この本に掲載されているものは、

フランスの蚤の市で集めた紙類の数々。

1900年初頭から1960年代くらいまでの、

ポストカード、手紙、食べ物や化粧品のラベルなどなど。

デザインが、とてもおしゃれで素敵。

しみができたり、折れていたりするのが、

実際にその当時生きていた人たちが

手にとって、使っていたものであることを物語っている。

主がこの世からいなくなっても、

それが、今ここにあるのが、なんとも不思議な気分になる。

戦争で焼失したり、だいたいは遺族が処分したりしたものも

多かっただろうに、なぜ、蚤の市に出回ったのだろう?

もの言わぬその紙がたどってきた足跡を想像すると、

わくわくする。ながめているだけで、心和む。

オルネ ド フォイユ〔谷あきら〕 (ピエ・ブックス)

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関東大震災

怖い。どんなホラー本より怖い。

まさに戦慄のドキュメンタリー。

関東に未曾有の被害をもらたらした関東大震災。

発生は1923年(大正12年)9月1日11時58分。

これをさかのぼること8年ほど前に、

かなり大きな地震が群発し、

50年以内にさらに大きな地震がくる、こないで、

地震学者たちが論争を繰り返したところから話は始まる。

そして大地震発生。

立っていられないどころではなく、

地面が波打つ、ざるの上の豆のごとく体が飛び跳ねる、

列車、線路、駅舎がいっぺんに海に転げ落ちる、

といった揺れのすさまじい描写。

続いて起こった火災が、旋風に煽られて、

生き物のように猛り狂い、被災した人々を飲み込んでいくさま。

死体が累々とする本所被服廠跡や隅田川など、

阿鼻叫喚の地獄絵図。

流言による朝鮮人虐殺、

社会主義者・大杉栄、伊藤野枝、まだ幼子の甥、橘宗一殺害事件、

地震や火災がおさまった後の、何もかも失った被災者たちの悲惨な生活。

海外からの支援、政府の復興対応まで、

ものすごく丁寧に調べてある。

関東なので、馴染みのある地名も多く、

読んでいて戦慄を覚え、鳥肌がたちっぱなし。

しかも、今年はまさに東日本大震災が起こったばかり。

大虐殺こそ起きなかったものの、デマに振り回されるなど、

88年前のこの悲劇と、まさにシンクロしてるではないか。

こうした自然災害は、正確に予測することはできないし、

予測できても日本に住んでいる以上どうしようもないし、

これなら絶対安心ということもない。

それこそ、運を天に任せる以外ない。

人間は地球の間借り人なだけなのだから。

知ってるようで、知らなかったことも多かった内容。

ぜひ、読むべし。

ちなみに子供の頃、父親から聞いて驚愕した話がある。

友人と手をつないで逃げ、

急に友人が倒れたので、びっくりして見たら、

風で飛んできた焼けたトタンに首ちょんぱされていた

というエピソードは、この本の中にあった。

吉村昭著(文春文庫)

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Freddie, Happy Birthday!

9月5日は我がクイーンの不滅のボーカリスト、

フレディマーキュリーのバースデー。

ご存命なら御年65歳。

あのグーグルトップもフレディに着替えてた。

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クリックすると、Don't Stop Me Nowの曲に

合わせてフレディが踊るというアニメが出てくる。↓

http://www.youtube.com/watch?v=qEOKA7Jcsqg

7月にやはりいっこ年取ったブライアンやロジャーも、

こんなになっちゃってるから、

いったいどんなジイさんになっていたのやら。

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すっかり一般人になってしまったジョンも

8月に60歳になりました。

どうやらこれが近影?のようです。

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みんな、年くった。

ってことは、自分も年くったということで、

すべてにおいて下り坂一方だけど、

それでも、気持ちだけはあの頃と変わらない。

永遠のクイーンに幸あれ。

そして、まだまだ頑張れ、自分。

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カップヌードル味ごはん

カップヌードルのごはん版。

やっぱ、麺の方がいいんでないか?

出始め当初はなんてマズいと思ったし、

今でも決してウマいものだとは思わないけど、

このロングラン人気。

不思議だ。

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だって、フレディにこんなこと歌わせちゃったりして。

http://www.youtube.com/watch?v=y0wMYT_p5k0

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日経マガジン

日経をとっている人から、月一回ついてくる

日経マガジンをもらって読んでいる。

これがすごくいい。

テーマは、まさにさまざま。

洋服やグルメといったありきたりのものではなく、

文学、美術、音楽、映画などの芸術はもちろん、

給水塔、駅、義足、紙、干し芋、らっかせい等々、

普段、人があまり意識しない何のことはないものに

スポットを当て、こんなことやってる人がいるんだと

ひたすら、へえ×∞と思わせる。

ひとつとしてムダな記事がない。

しかも、写真がきれい。

世の中、ホントにいろんなことのミルフィーユ。

どれがいいとか悪いとか、得だとか損だとか、

単純に割り切れるものではない。

会社勤めだけとか、人生何かひとつだけしかないなんて、

とてももったいない。つくづくそう思う。

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惚れ惚れ

確か、二年前にも書いたが、

世界陸上のハイジャンプや、棒高跳び、その他に

出場してる姉さんたちのお腹たるや。

当たり前だけど、ぺったんこ、筋肉がきれいに見えて、

羨ましいったらない。

しかも、顔もかわいかったりしたら、もう。

モデルできるようなきれいな子も多くて、

同性ながら惚れ惚れしちまう。

あんなお腹は夢のまた夢としても、

もう少しなんとかならんか~

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