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名文探偵、向田邦子の謎を解く

向田作品を数多くドラマ化した演出家が、

いまだ人気の衰えない向田さんの文章の謎に迫る、というもの。

その時々の時代背景も考慮しながら、

作品のディティールを掘り下げていく。

久しぶりに彼女の作品を思い出しながら読んだ。

家庭・家族というものは、かけがえのない大切なもの、

生きるよすがであると同時に、

他人と血が絡む、愛憎混濁する不思議なユニットだ。

そこには、きれいごとだけではおさまりきらない

残酷な現実や恥があるのは、誰もが感じている。

それを見事な日本語でえぐり出した向田さんの

生い立ちや心理も踏まえ、演出家という目で鋭く見つめる。

○○については、後で述べる・・・・が多くて、

全体的になんだかとりとめのない感じがしたが、

また向田作品を再読してみたくなった。

個人的には『父の詫び状』などのエッセイが好きだったが、

やっぱ、人間が(特に女が)一番こわ~いと思わせる作品が

彼女の真骨頂ではないだろうか。

そして、結婚もしてないのに、

妙にエロい感じがかすかにするのも

この人の不思議なところだ。

鴨下信一著(いそっぷ社)

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コメント

私も当時、向田さんのドラマ好きでした。

「あうん」が一番良かったかなあ

最近、松下奈緒主演の「胡桃の部屋」を力入れてみてたのですが、最終回はみんな言い人になちゃってちょっとがっかり(^^;;)

やはり小説ってその時代の背景も大事なんでしょうねえ
まあ自分自身も年齢食ってるのでそれもあるのかしらん?
(向田作品によく出ていた岸本かよこさんと同年齢だったので、それも親近感持ててたし・・・)

小説で読むとまた違うのかもしれませんね

「くるみ」は脚本家の方が向田ファンということで、さまざまな作品から場面を持って着たらいいです。

投稿: Nobu | 2011年9月 9日 (金) 18時39分

今回の「胡桃~」は観ませんでしたが、
今風に受けそうな終わり方という意図があったのかもしれませんね。
でも、向田さんの作品って、本からの印象だけど、
諸手を挙げてハッピーエンドじゃないんだよなあ。
どっか意地悪というか、含みがあるというか、え?というとこありますよね。

投稿: konohazuku | 2011年9月11日 (日) 11時29分

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