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フランケンシュタイン 支配

200年前に人造人間を造った

マッドサイエンティスト、フランケンシュタイン博士。

特殊な人体改造研究で、現代まで生き長らえ、

ヴィクター・ヘリオスと名を変え、

自分の意のままになる新人種を作り出して、

世界を牛耳ろうとしている。

それを、阻止しようとするのが彼の第一号作品デュカリオン。

前作『野望』に続く、この『支配』編では、

ヴィクターが造り出した新人種たちが突然変異を起こし、

支離滅裂なことを口走ったり、

わけのわからないおぞましい物体に変態したりと、

すごいことになってきた。

けっこうまじめに読み始めたのだけど、

まるで、『エイリアン』か、『ドクターモローの島』かという

ゾンビストーリーになっていく。

遺伝子組み換えや、クローン技術など、

科学者なら一度はやってみたいバイオテクノロジー技術は

現実に存在するわけだけれど、

バベルの塔じゃないが、

果たしてどこまで許されるのかという

バイオエシックスを投げかけている。

優秀で体力的にも優れている新人種を、

異常性をもって描き、

欠陥品である旧人種(人間)を羨み、

悩むような形にもっていっているのは、

人間は不完全で、優劣美醜いろいろあるからこそ面白いし、

死をもコントロールするような自然に反することを

してはいけないのだということを言いたいのだろう。

最終決戦は次回へ持ち越しだが、

やりすぎ部分を含めて、ある意味待ち遠しい。

ディーン・クーンツ、奥村章子訳(早川書房)

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