« アフリカ・中東3女性 ノーベル平和賞 | トップページ | 幽霊物件案内 »

孤塁の名人

合気を極めた佐川幸義の評伝。

一度、合気道をやってみたいと思っているが、

これはもうまったく次元の違う世界。

いやはや、フィクションとしか思えない。

小柄で痩せたよぼよぼした老人が、

触れただけで猛者たちを吹っ飛ばすというのだから。

曰く、相手の力を消せば、

こちらが力を入れる必要はないというのだけど、

その奥義は、理屈で習ってわかるものではない。

稽古をして鍛錬して、何年もかかって

体得するものだというのはわかるが、

そんな無茶なということばかり。

当然のことながら、体得した者はほとんどいない。

日本の武道というのは、

例えば相撲などで小兵力士が巨漢力士を倒したりするように、

どう見ても分が悪い者でも、体の大きな者に勝てるという面白さがある。

相手の力を利用したり、抜いたりするさまざまな技を

工夫した結果なのだろう。

これはスポーツに限らず、

楽器の演奏、手仕事など、あらゆることにも言える。

非力な人の方が、えてして力の使い方がうまかったりする。

それは、力に頼ることができないのがわかっているから、

自然と楽にうまくできる方法を工夫するのだろう。

力は必要だけれど、力んでいてはだめ。

これは生き方全般にも言えることなのでは、とつくづく思う次第。

この魔術のような合気、実際に見てみたいものだ。

津本陽(文春文庫)

9784163268408

|

« アフリカ・中東3女性 ノーベル平和賞 | トップページ | 幽霊物件案内 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/197391/52945934

この記事へのトラックバック一覧です: 孤塁の名人:

« アフリカ・中東3女性 ノーベル平和賞 | トップページ | 幽霊物件案内 »