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ああ、懐かしの少女漫画

著者である姫野カオルコさんが、

子どもの頃、夢中になり、影響を受けた、

数々の漫画家をあげ、

当時の自分との関連をつづったもの。

著者は少し年上のせいか、

知らない漫画家も多かったけれど、

背景にあるほぼ同じ時代の生活が、

すごく懐かしくて、かつ大いに笑わせてもらった。

いくらフィクションだとはいえ、

あの頃の漫画って、絵もストーリーも

矛盾点バリバリだったけど、

確かに当時は疑問にも思わずに読んでた。

日本人なのに、キラキラのでっかいお目々や、

うねうねウェーブのかかった金髪、

ありえないくらい長い手足や細いウェスト。

出てくる女の子は、みんな頭にリボンつけて、

フリフリのブラウスやスカート姿のお嬢さま。

どーしてあんなに夢中になってたんだろう。

やっぱり、生まれながらにして睫が長くてくっきり二重の

西洋人への憧れだったんだろか?

小5の時、りぼんで一条ゆかりセンセの

『わらってクイーンベル』を読み、

ガツーンとやられた。

私にとって一条さんは、かわいいだけ、プラトニックなだけの

少女漫画世界に一石を投じた革命児のひとりで、

その後も、当時禁じ手ギリギリの作品を次々と送り出した。

思えば、家で髪を切ってもらっていた当時、

一条センセのマンガの登場人物の、

美しく流れる髪を母親に見せて、

こういう髪型にして!と注文をつけたことがある。

そりゃ、ムリやろ。だけど、それくらい憧れだった。

話を戻すと、この本の中では、

『ベルサイユのバラ』や、『トーマの心臓』、

『日出処の天子』、『動物のお医者さん』など

誰もが知ってる数多くのマンガについては触れていない。

そういう意味では、自分のお気に入りの漫画家が

出てこない内容に、少々期待はずれの感はあるかもしれないが、

あえて、絵もストーリーもワンパの

いわゆる元祖“少女”漫画の“淫靡な郷愁”に

焦点が当てられているので、

同世代なら、大いにあの頃を懐かしむことができる。

姫野カオルコ(講談社文庫)

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