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病院が嫌いな猫

ずっと前に下訳をお手伝いさせてもらった

猫シリーズの最新版。

といっても、原書は2001年に出てる。

トラ猫、デブ猫、コーギー犬が活躍するコージーミステリ。

今回は病院内で殺人事件が起こり、

病院の不正が絡んでいるというものなのだけど、

相変わらず、プロットはどうでも、

犬猫馬など動物たちの会話がおもしろい。

人間の主人公ハリー♀は、町の小さな郵便局長を務め、

かつかつで住居兼用の農場を切り盛りしてる。

郵便局といっても、町の住人が郵便物を取りにくるついでに

だべっていくような、のどかな場所。

そんな小さな町なのに、

シリーズだから仕方ないが、何度も殺人事件が起こる。

考えてみれば恐ろしい町なのだけれど、

町中が知り合いの、良さも悪さもあり、

いろんな人の観察眼がおもしろい。

ハリーはかつて最愛のダンナ、フェアに浮気されて、

離婚したものの、

やはり同じ町に住む両者とも、

互いへの気持ちを引きずっている。

まわりもふたりが寄りを戻すのではと期待する中、

微妙な駆け引きもなかなか興味深い。

人間より利口だと自負する動物たちが会話するという

ありえない設定だけど、

現実世界でも、彼らが人間を

バカか、と斜めに見てるのではないかと

思うことも案外あり、犬猫好きには楽しい。

リタ・メイ・ブラウン、茅律子訳(早川書房)

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