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解錠師

子供の頃の不幸な事件の後、

口がきけなくなったマイク。

そんなマイクにはある特技があった。

絵を書くこと。そして、錠を開けること。

その非凡な才能に目をつけられ、

マイクの意に反して人生が転がり落ちていくが・・・・・

自分の指の感覚を頼りに、

ミリ単位で作業をする職人技の緊迫感と、

よからぬことを考える奴らが、マイクを我がものにしようと

暗躍するサスペンスが、十分ミステリの範疇なのだけど、

同時に口のきけないマイクの独白視線から、

十代の若い男の子のジュブナイル的要素も含む。

さらに、マイクが悪事に加担せざるをえなくなったわけを

加味すると、純愛物語でもある。

久しぶりに、ああ、青春だなあという感じがした。

子供の頃の悲惨な事件って、何よ?という

肝心なことをずっと最後まで引っ張って、

読者を惹きつける手法がニクい。

一冊でいろいろおいしいお薦め本。

文庫にもなってます。

スティーヴ・ハミルトン、越前敏弥訳(ハヤカワポケットミステリ)

9784150018542

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