« チャリティーコンサート | トップページ | 事件 »

無罪

あの、『推定無罪』から20数年。

同僚女性検事を殺害した罪で起訴され、

晴れて無罪になったサビッチが、

再び、裁判にかけられる。

今度は、妻バーバラが急死し、

最初は自然死と思われたが、

妻の死がわかってからほぼ丸一日、

何も行動しなかったサビッチの行動と、

どうやら外に女がいたらしいという相当まずい状況から、

昔の宿敵トミー・モルトが、再び、立ち上がる。

話のもっていき方も秀逸だし、大変おもしろい。

『推定無罪』も読んだはずだし、

ハリソン・フォード主演の映画も観ているはずなのに、

なんだかすっかり内容を忘れていたけれど、

前作を読んでいなくても、十分楽しめる。

法廷場面の緊迫感と、

一人称で語られるそれぞれの心の機微が

うまいことバランスがとれている気がする。

前作からひきずる傷にも関わらず、

相変わらず夫婦を続けるサビッチとバーバラ、

ひとり息子のナット、その恋人のアンナの、

どこか歪んだ危うい関係に、ハラハラさせられ、

どこかで爆発してとんでもない展開になるのではないかと

ドキドキした。

そして、裁判とは、やはり勝つことがすべてであって、

正義はどこにあるのかと虚しさを感じさせる部分も。

読み応えあり。

スコット・トゥロー、二宮馨訳(文藝春秋)

9784163816708

|

« チャリティーコンサート | トップページ | 事件 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/197391/56913109

この記事へのトラックバック一覧です: 無罪:

« チャリティーコンサート | トップページ | 事件 »