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幻想文学講義

1982年から2003年まで続いた

雑誌『幻想文学』に掲載された

怪奇幻想に関するインタビュー集。

澁澤龍彦、荒俣宏、種村季弘、都筑道夫、

紀田順一郎、皆川博子、久世光彦、京極夏彦、

怪奇幻想世界にのめり込んだ人たちがいっぱい・・・・・・

いやいや、お値段、分厚さに負けじ劣らず

読み応えあります。

当然のことながら、

どうして、この世界に?という質問が多いのだけど、

マンガでも、小説でも、

ああ、これが入り口だったというのが

同じだったりすると、けっこう嬉しかったりする。

怪奇幻想ものって、文学の中でも一段下に

見られている感はあるけれど、

コアに好きな人たちって、

昔から密かに生息してるんですな。

私としては、世の中に怪奇ブームがきてほしいのだけど、

自分の好みは、昔のちょっと古くさい怪奇ものなので、

今の時代のウケということになると、

ワンパでちょっと物足りないのかもという感じはする。

とはいっても、やたら刺激的な残虐スプラッターはイヤ。

人が感じる恐怖はさまざまなので、

幻想怪奇やホラーの定義づけは曖昧だけど、

お化けや超常現象が出てこなくたって、

人間だけでも十分コワいのは自明の理。

最後に昨今の出版業界について、

紀田さんが締めくくっています。

文芸書までもがただの情報になってしまい、

自分の心からの情動で読むのではなく、

そのときの流行で左右されている。

言葉が痩せ衰えて、描写しようにも

そういう風景もないと、言っているのは

2003年のこと。もう10年前。

いわんや、現在は・・・・・言わずもがなか。

東雅夫編(国書刊行会)

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