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シャーロック・ホームズ 絹の家

いやいや、これはおもしろかった。

ホームズのもとに、不審な男につけ狙われているという

美術商からの相談が舞い込む。

美術商はアメリカでのギャングとの揉め事の経緯を説明し、

不審な男はそのギャング団を牛耳っていた

双子の片割れに違いないと言う。

さっそく、捜査に乗り出したホームズとワトソンだが、

まったく関係のなさそうなところで、新たな事件が起こり、

めまぐるしい展開になっていく。

もちろん、ドイルの手によるものではないホームズのパスティーシュ。

文体もちゃんとご本尊に合わせてあり、

翻訳もうまく、大変に読みやすい。

どんどん最初の話からずれていってしまい、

そういえばあの事件はどうなったの?という感じなのだけど、

ずれていった先の事件も手に汗握るスピード感。

最後はちゃんと、ぐるっと回って戻ってくるよう

そこらへんはうまくまとめられている。

携帯もパソコンもない時代で、

これだけおもしろいのはやはりホームズ節ならでは。

この時代のロンドンの貧民窟の描写が秀逸。

久しぶりに翻訳ものを堪能したぺージターナー本。

アンソニー・ホロヴィッツ、駒月雅子訳(角川書店)

201112000594

 

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