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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ

25日は今年最後のレディスデー。

『ルードヴィヒ』に続いて、『鑑定士と顔のない依頼人』を

観ようかと思ったら、ちょうどいい時間のは完売。

で、気になっていたジム・ジャームッシュの吸血鬼映画

『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』を。

何世紀も生きている吸血鬼のアダムとイヴ。

昼間や人目を避けて、夜だけ歩き回るのだけど、

最近は人間を襲うことはなく、もっぱら輸血用血液を

都合してもらう日々。

スプラッタな場面もないし、イヴのお騒がせな妹が

現れるということぐらいしか事件という事件もないのだけど、

もう、なんというか、雰囲気がなんとも魅力的。

場所はモロッコのタンジールとアメリカのデトロイト。

当然、夜の場面ばかりなのだけど、

新聞の評にもあったけど、闇の美しいこと。

住んでいる家も廃墟っぽくて垂涎状態だし、

スタイリッシュこの上ない。

ふたりが誰々に会ったことがあると

歴史上の人物の話をするところなども素敵。

イヴがアダムに会いにアメリカに向かうため、

旅支度をする場面があるのだけど、

スーツケースに詰めているのは本だけ。

それも世界各国の各言語で書かれた本で、

人類がこれからも残さなくてはならない名著ばかりであることは

おそらく確かだと思うのだけど、

その本を開いてページを指でなぞり、荷造りしていく。

確か、漱石の『こころ』もあったような気がした。

しかも、その本を行った先のデトロイトで

冷蔵庫に入れておく。

この場面ってなにか深い意味があるのだろうか。

すごく気になるので、誰か、観た人、おしえてください。

アダムがことあるごとに、ゾンビどもが

美しい世界をダメにした、と言うのだけど、

ゾンビとは人間のこと。

血は汚れていてとても飲めないしと、

現代の人間どもに痛烈な皮肉を浴びせている。

イヴ役のティルダ・スウィントンのなんとも奇妙な魅力といい、

なんか、言葉でうまくいえないのだけど、

ちびりそうなくらいCoolな映画だった。

200

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