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ぼくらは怪談巡礼団

例の如く、趣味の本です。

視えちゃう人も、視えない人も一緒に

日本全国の曰くありげな場所を歩くモノノケ探索。

これまで『幽』に掲載されたものを抜粋、まとめたもの。

興味本位で、こうした場所を訪れるのは反対だし、

なによりとてもコワくて自分はできないけど、

この面々は節度をわきまえ、

異形のものに対して、畏怖の念をもって

接していると信じている。

幽霊や妖怪を信じるか、といったら

はっきり言ってわからないけど、

こんなことをしたら、バチがあたる、恐ろしいことが起こると、

バカな人間どもの歯止めをかける

一種の宗教のようなものではないだろうか。

“闇への恐怖や絶望や悪夢から目を背け、

未来への希望や明るい夢ばかりを

子供たちに与えようとした・・・・その帰結はどうであったか”

親が子を殺し、子が親を殺し、バラバラにして隠し、捨てる。

親の死体をそのまま隠して年金を騙しとる。

それこそ、バチがあたるなんてもんじゃない。

妖怪よりも、幽霊よりも恐ろしいモノノケではないか。

この世の不条理や超自然への畏怖の念を

教えられなかった、または忘れてしまったから

こうしたことを平気でやってしまうのではないか。

私は小学生のときに、ナチスの残虐行為の写真集を

見せられて、恐ろしくてしばらく夜も眠れなかった。

でも、そうした体験があるから、

戦争をしてはいけない、人を殺したりしては

絶対にダメだと思える。

佐世保の女子生徒の心は計り知れないが、

そうした恐ろしい体験が欠けていたことも

原因だったのではないだろうか。

この世には、理由はどうあれ、

絶対にやってはいけないことがある。

それを、多少嫌な思いをさせても、

幼いうちから心に刻み込むことが、

一層、必要になってくるのではないか。

世の中は楽しいこと、美しいことだけで

成り立っているのではないのだから。

東雅夫、加門七海(メディアファクトリー)

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