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ハンナ・アーレント

観はぐっていたので、DVDかりてきた。

戦時中、ユダヤ人であるハンナは
ヨーロッパを離れてアメリカへ。
有名な政治学者となって今は幸せに暮らしている。
そんなとき、ナチの戦犯であるアイヒマンの
裁判を傍聴することになる。
死刑の判決を当然と喝采する世間に対して、
アイヒマンは考えることをやめて命令に従っただけの
ただの凡人というレポートを発表し、
ナチを擁護していると大ブーイングを浴び、
あげくのはては親しい友人まで離れていく。
しかし、その主張は、誰でもアイヒマンになりえる
悪の凡庸さを説き、単に悪を抹殺すれば
それでいいという問題ではないことを示している。
非常にわかりやすくてすばらしい
彼女のスピーチを引用したい。
「(アイヒマンを)罰するという選択肢も、許す選択肢もない。
彼は検察に反論しました。
『自発的に行ったことは何もない。善悪を問わず、
自分の意志は介在しない。命令に従っただけなのだ』と。
世界最大の悪は、平凡な人間が行う悪なのです。
そんな人には動機もなく、信念も邪推も悪魔的な意図もない。
(彼のような犯罪者は)人間であることを拒絶した者なのです」
「アイヒマンは、人間の大切な質を放棄しました。
思考する能力です。その結果、モラルまで判断不能となった。
思考ができなくなると、平凡な人間が残虐行為に走るのです。
〝思考の嵐〟がもたらすのは、善悪を区別する能力であり、
美醜を見分ける力です。
私が望むのは、考えることで人間が強くなることです。
危機的状況にあっても、考え抜くことで破滅に至らぬように」
社会で生活していく上で、
組織の中で“できません”と言えないことはたくさんある。
上から言われたとおりにやるのが無難なのも現実だけれど、
“考えなくてもいい社会”に、危機感を持つ、
持たねばならないということだろう。

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